冬のウェルネス：東京で楽しむ新しい抹茶体験

THE MATCHA TOKYO原宿／ MATCHA PASSPORT ／ MATCHA&清澄白河

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世界中で抹茶ブームが広がっています。その人気の理由は、鮮やかな緑色と深い風味、そして健康への効果が広く知られていることにあります。抹茶の本場といえば京都が挙げられますが、東京にも魅力的なカフェや専門店が数多くあり、伝統的な点て方による薄茶（軽く泡立てる点て方）から独自の組み合わせまで、視覚・香り・味で抹茶を体験できます。

この冬は、茶道の作法にとらわれず、東京で進化する抹茶を体験しませんか。ウェルネスに特化したカフェ、抹茶好きが集う温かく居心地の良い空間、そして日常に取り入れやすい新感覚のスーパーフードブレンドなど、さまざまな魅力がつまったお店が待っています。

抹茶とマインドフルネスを一つの場所で体験 — THE MATCHA TOKYO原宿

THE MATCHA TOKYOは「高品質の抹茶は農薬や化学肥料に頼らず栽培されるべき」との思いから、健康・ウェルネス・サステナビリティを一杯に込めています。抹茶は茶葉を丸ごといただくもの。そのため、鹿児島県の山間部の生産者と協力し、澄んだ空気、火山性の土壌、湧き水など恵まれた環境のもと、農薬や化学肥料に頼らない茶葉づくりを行っています。

使用する茶葉は、早春に摘んだ一番茶のみ。渋みを抑えうま味を引き出すために石臼でゆっくりと挽き、きめ細かく鮮やかな粉末に仕上げます。カフェでは茶筅（ちゃせん）を使い、お客様の目の前で一杯ずつ丁寧に点てます。簡略化された技法ながら、静かな茶の所作を体験できます。

THE MATCHA TOKYOは2017年に表参道で1号店を開いて以来、世界7カ国50店舗を展開。ボトル入り抹茶ウォーター、ピスタチオ抹茶ラテ、抹茶プロテインシェイクなど、健康・エネルギー・サステナビリティを意識した商品を提供しています。

2025年11月に5階建ての旗艦店「THE MATCHA TOKYO原宿」をJR原宿駅から徒歩1分の場所にオープンしました。扉を開けると抹茶の香りが広がり、ミニマルな内装が抹茶の鮮やかな緑を引き立てます。

店舗の4階にはヨガスペースがあり、自然光・香り・音を取り入れた静かな隠れ家のような空間でヨガ体験もできます。各セッションの前後には、点てたての抹茶でほっと一息。心と体を温めながらホリデーシーズンのひとときを楽しめます。

一杯の抹茶で人をつなぐ — MATCHA PASSPORT

抹茶への愛情と、「お茶を通じて人と人をつなぎたい」という思いから生まれたMATCHA PASSPORTは、下北沢駅から徒歩2分の場所にある、小さな隠れ家のようなカフェです。扉を開けると、街の喧噪がすっと遠のき、茶筅のやさしい音と、点てたての抹茶の香りに包まれながら、友人のリビングにいるような心地よい時間を過ごせます。

国際的なコーヒーチェーンやSNSの影響で抹茶の人気が高まるなか、この店が目指すのは、一人ひとりに合ったスタイルで、日本の抹茶の奥深さに触れてもらうこと。スタッフは全国各地の抹茶を20種類以上テイスティングし、個性の異なる4種類を厳選しました。好みやその日の気分に合う一杯を選んでくれます。飲み比べてみると、産地ごとの味の違いはもちろん、作り手の想いにまで触れることができます。

たとえば、京都府和束町産の単一品種「Komainu」は、深いうま味とコクが特徴。同じく和束町産の「Tanuki」は軽やかなナッツのような風味があり、抹茶初心者にも親しみやすい味わいです。愛知県西尾市産の「Reiyo」は若葉のように清々しい香りが印象的。さらに季節限定のブレンドでは、うま味と香ばしさの絶妙なバランスが魅力です。

MATCHA PASSPORTでは農場からカップまで高品質な抹茶にこだわり、スタッフは提携する農園を訪ね、生産者とともに苗木を植えながら、信頼関係を育んでいます。そうして丁寧に育てられた茶葉一枚一枚にサステナブルな取り組みが息づいています。

カウンターでは、一杯ずつ手で点てた抹茶ドリンクを提供。使う道具は、自宅でも再現しやすいようシンプルな道具ばかりで、「自分でもやってみたい」という気持ちを自然に後押ししてくれます。メニューは定番の薄茶やラテに加え、アールグレイ抹茶ラテ、抹茶カクテル、ミシュランの星を獲得したパティシエが手がけるなめらかな抹茶バスクチーズケーキなど遊び心のあるメニューも充実です。週末にはワークショップやイベントが開かれ、東京の抹茶好きがゆるやかにつながる、あたたかなコミュニティの拠点になっています。

アート・抹茶・発酵をブレンド — MATCHA&清澄白河

清澄白河駅から徒歩6分、静かな裏通りに佇むMATCHA&清澄白河は、伝統と現代のテイストが融合したカフェです。この居心地の良い空間では、発酵食品やスーパーフードと組み合わせることで抹茶の新しい魅力を引き出しています。今年9月には四ツ谷駅から徒歩3分ほどの場所に新たなスタンドをオープンし、都心からのアクセスがさらに便利になりました。

店名の「&」には「抹茶と、それ以上の何か」という意味が込められています。創業者で元アーティストの坂野光紀氏は、パンデミック期に食用の素材を使った表現に挑戦。英国で味噌汁ブランドを展開する中で、現地で高まる抹茶人気とその健康効果に着目しました。そのきっかけが、創造的で健康的、そして日常生活に取り入れやすい新しい抹茶文化のアイデアへとつながりました。

MATCHA&では京都・宇治産の抹茶100％に日本の発酵食品を合わせ、ミルクまたはオーツミルクをブレンド。定番の薄茶や人気の宇治抹茶ラテに加えて、他では味わえない独創的なドリンクにも出会えます。例えば、自然な甘さとまろやかさが特徴の甘酒抹茶や、塩キャラメルのような余韻がほのかに残る味噌抹茶ラテもあります。

冬限定のメニューには、スパイシーな刺激が体を内側から温めてくれるターメリックジンジャー抹茶ラテも登場。すべてのドリンクは抹茶と自然由来の粉末素材を手で泡立てた、滑らかな口当たりに仕上げられていて、抹茶パウンドケーキやアイスクリームなどのスイーツと一緒に楽しめます。

MATCHA&の体験は店舗だけにとどまりません。自宅で楽しめるオリジナルの抹茶ブレンドやドリンク用の粉末も販売しており、自宅でもユニークなフレーバーを再現できます。甘酒や味噌などの発酵食品、生姜や黒ゴマなどのスーパーフードを取り入れた一杯は、健康とおいしさを両立させています。MATCHA&の抹茶は、ブランドフレーズ「日々口にするものがあなたをつくり上げる」に忠実で、栄養を届けるだけでなく、冬の心と体を温めてくれます。