麻布十番ガイド

下町の気さくさと国際色が融合する街

六本木と東京タワーの間に位置する麻布十番は、都心部にありながらゆったりとした雰囲気が魅力の街。洗練された街並みに江戸時代から続く昔ながらの商店街を残しています。「麻布十番商店街」は気さくで親しみやすい下町の商店街で、老舗の名店やおしゃれなショップ、カフェが立ち並んでいます。

麻布十番の近くには、明治時代には有栖川宮家の御用地だった、有栖川宮記念公園があります。敷地内には、国内の公立図書館では最大級の蔵書数を誇る東京都立中央図書館もあり、のんびりと読書を楽しんだり、じっくりと調べものをしたりすることができます。

麻布十番には世界各国の大使館もあり、国際色豊か。伝統を大切にしながらで世界のトレンドも発進する多彩な表情を持つ街を散策してみましょう。

行き方

最寄り駅は、東京メトロ南北線、都営大江戸線でアクセスできる「麻布十番」駅です。
羽田空港から：電車で40分。
成田空港から：電車で1時間40分。
新宿駅から：JR山手線で「代々木」駅へ。そこから都営大江戸線に乗り換え、「麻布十番」駅で下車。所要時間約20分
東京駅から：JR中央線の快速列車で「四ツ谷」駅へ。そこから東京メトロ南北線に乗り換え、「麻布十番」駅で下車。所要時間約30分

国際色豊かな各国レストランや老舗たいやき店が共存

麻布十番の中心地、「麻布十番商店街」には300軒以上の店が軒を連ねます。創業100年を超える老舗の名店が数多くある一方、在住外国人が多いエリアであることから国際色豊かなグルメも味わえます。各国のレストランと、老舗たいやき店や手焼きのせんべい店などが共存するのも麻布十番商店街ならではの魅力です。

有栖川宮記念公園＆東京都立中央図書館でのんびり過ごすひととき

麻布十番の中心街から広尾方面に少し足を延ばせば、麻布台地の変化に富んだ地形を生かした、自然豊かな有栖川宮記念公園があります。明治29年に有栖川宮家の御用地となり、現在は記念公園として一般開放されています。11種類の桜をはじめとした四季折々の花や植物が楽しめるほか、趣ある日本庭園もあります。

園内には東京都立中央図書館があり、国内外の本や新聞、雑誌を閲覧することができます。1階の中央ホールには話題の洋書コーナーがあり、日本について書かれた洋書や、英米小説、各国の言語に翻訳された日本のマンガが揃っています。館内には900席もの閲覧席があるので、ゆったりと読書が楽しめます。
また、1階エントランスにはこだわりのコーヒーと焼き菓子が楽しめるカフェ「有栖川珈琲」があるほか、5階には定食などがいただける「有栖川食堂」があり、食堂の窓からは東京タワーや六本木のビル群を一望することができます。

麻布十番納涼まつり

日本の伝統的な毎年8月の最終週に開催される「麻布十番納涼まつり」では、商店街の路上に老舗の名店や人気レストランの屋台が並び、バラエティ豊かなお店の味が気軽に楽しめます。