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私の東京ガイド

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更新日:2024年4月11日

日本の祭りでは、季節の移り変わりや歴史上の出来事、伝統文化を祝います。また、ほとんどの都市、町、地域に独自の祭りが存在し、その歴史は数百年にもおよびます。東京を訪れる人にとっても、祭りを見学したり祭りに参加したりすることは素晴らしい思い出となるでしょう。

各地の月別おすすめの祭り・イベント

日本には様々な祭りがありますが、多くは自然、伝統、地域やコミュニティへの崇敬から生まれたものです。寺社の祭りには、重要な歴史の出来事を記念して開催されるものや、人々の幸運を祈るためのものなどがあります。満開の花の時期に行われる公園や庭園の祭り、地域の魅力を発信するために町内を練り歩き、自分たちも楽しむ町内会の祭りもあります。ここでは、月ごとの東京の魅力的な祭りを、日本全国の主要な祭りとあわせて紹介します。

1月

神田明神では、成人の日に近い日程でだいこく祭が開催されます。幸運の神様である大黒天に扮した神楽師が、新成人たちの頭上で打ち出の小槌を振ります。また、日野市にある高幡不動尊や、青梅市、羽村市では、願いをかなえてくれるという縁起物の「だるま」を販売する「だるま市」が開催されます。

東京以外では、驚くほど鮮やかな長崎ランタンフェスティバルが1月から2月の約2週間の日程で開催されます。

初不動(だるま市)(日野市)
青梅だるま市(青梅市)
活力市 だるま市(羽村市)

Daikoku Matsuri Festival

 

2月

節分は、冬の終わりに日本全国で行われる伝統的な行事で、一般的に豆をまくことで魔を追い払い、幸運を呼び込むとされています。「鬼」に豆を投げる行為(豆まき)は、日本中の子供たちが大好きな行事です。「節分行事が行われる寺社では、大國魂神社浅草寺増上寺などがお薦めです(浅草寺には鬼はいないとされ、豆まきのお決まりの掛け声である「鬼は外」を言わないのが特徴です)。
2月はまた、春の到来を告げる梅の花が咲く時期でもあります。2月に開催される花祭りには、せたがや梅まつりや、通称湯島天神の名で親しまれている湯島天満宮で開催される文京梅まつりなどがあります。せたがや梅まつりでは、祭り期間中の土日に、俳句講習会や野点など楽しい文化イベントが開催されます。

東京以外にも足を延ばせるようであれば、さっぽろ雪まつりもお勧めです。何百もの世界最高レベルの氷の彫刻が街を飾ります。驚くほど手の込んだ作品の数々を鑑賞できるため、外で長時間過ごすことになるので、必ず暖かい服装ででかけましょう。

The Setsubun festival at Sensoji Temple

© 浅草寺

Setagaya Ume (Plum Blossom) Festival
Bunkyo Ume Matsuri

 

3月

火渡り祭を見に、東京西部にある高尾山を訪れましょう。僧たちがお経を唱えながら、残り火の上を素足で歩きます。
3月は桜の季節の始まりでもあり、各地で桜まつりが4月初旬まで行われます。規模の大きい祭りには、うえの桜まつりや、千代田のさくらまつり隅田公園桜まつりなどがあります。


 

4月

4月は春本番を迎えます。桜祭りは、桜が散り始める4月初旬まで続きます。
毎年4月下旬から5月上旬に開催される明治神宮 春の大祭では、日本伝統芸能の上演が野外で行われます。
高尾山の薬王院でも春の祭りが開催されます。

Mt. Takao Annual Spring Festival

 

5月

6日間にわたって行われる盛大な祭りである神田祭は、日本三大祭りのひとつと言われています。このお祭りは神田明神を中心に開催され、神輿や山車の大行列が行われます。この壮大な行事を祝うために大勢の人々が集まります。「本祭」は隔年で奇数年に開催され、偶数年には規模を縮小した「陰祭(かげまつり)」が開催されます。陰祭は、儀式のみ執り行われるため一般の人は参加できません。
※2024年は、陰祭のため一般の人は参加できません。
夜更かしをする人には府中市のくらやみ祭り(暗闇祭り)がおすすめです。5月5日の夜に神輿の渡御が行われます。真夜中の闇に立ち向かう元気があるなら、素晴らしい経験となるでしょう。

Kanda-matsuri Festival
Kurayami Matsuri

 

6月

6月に開催される最も規模の大きい伝統的な祭りは、歴史ある赤坂の山王まつりです。祭りは11日間に及び、毎日異なる催しが開催されます。初夏の季節は、東京の八王子エリアで福生ほたる祭りがあります。たそがれ時の空に舞うほたるを北浅川の川岸で鑑賞することができます。花の祭りに興味がある人には、葛飾菖蒲まつり文京あじさいまつりがお勧めです。

※福生ほたる祭り 2023年はイベント開催中止

Hie Jinja
Fussa Firefly Festival
Katsushika Shobu Matsuri
Bunkyo Ajisai Matsuri
画像提供: 文京区観光協会

 

7月

日本には素晴らしい花火大会がいくつかあります。その一つに、国内屈指の壮大な花火体験ができる両国の隅田川花火大会があります。あらゆる色、形、スタイルの花火が、近くの複数の会場から何千発も打ち上げられ、2時間近くにわたって空を埋め尽くします。早めに到着して良い場所を確保しましょう。

東京にはほかにも多くの素晴らしい花火大会が7月から8月にかけて開催されますので、その時期に日本を訪れる場合はスケジュールを調べてみてください。京都に行くなら、日本全国から多くの観覧客が訪れることで知られる祇園祭は外せません。公式には7月1日から31日まで1か月にわたって開催されますが、メインの行事は山鉾巡行で、とても豪華な木製の山車の行列が2回行われます。

Sumidagawa River Fireworks Festival

 

8月

8月は日本のお盆の季節で、全国各地で数えきれないくらいの盆踊りが開催されます。中でも築地本願寺で行われる築地本願寺納涼盆踊り大会は、長い歴史を持つ大きな盆踊り大会です。深川八幡祭りとも呼ばれる富岡八幡宮の祭りは8月15日前後に行われ、江戸三大祭りのひとつとされています。祭りでは人々が神輿に清めの水を掛けることから、「水掛け祭り」とも呼び親しまれています。神輿の担ぎ手と観客が一体となり、特殊で陽気なエネルギーを生み出します。

東京以外で開催される壮観な夏祭りをご覧いただきたければ、仙台七夕まつりや青森のねぶた祭りを見にいきましょう。どちらも東北地方にあります。あるいは、8月中旬に行われ、数日間にわたって夜通しで踊り続ける岐阜の歴史的な盆踊り「郡上おどり」もお薦めです。

Tsukiji Hongwanji Temple

 

9月

根津神社では、根津神社例大祭9月に行われます。1714年に始まったと言われており、現在は伝統の舞や露店を楽しめます。その他に、池袋で「ふくろ祭り」、品川で「しながわ宿場まつり」も開催。大規模なパレードが行われ、地域が一体となって盛り上がります。

東京以外では、おそらく日本で最も有名な祭りの一つであるだんじり祭り(山車を曳行する祭り)が大阪の岸和田だんじり祭でしょう。町会がだんじりの制作・保守を行い、祭りの期間に街中を曳行します。また、富山県の八尾地区で行われる「おわら風の盆」祭りは、風を鎮め、収穫に向けて作物を守るために行われる優雅な踊りが見どころです。

Approach to Nezu-jinja Shrine Annual Grand Festival
Nezu-jinja Shrine Annual Grand Festival mikoshi (portable shrine)

画像提供:根津神社

 

10月

10月は秋の夜長を楽しめる季節です。おすすめ行事は、新宿御苑森の薪能。普段は入園できない夜の新宿御苑に能舞台が設置され、かがり火の中、よりすぐりの演者による能楽を堪能することができます。池上本門寺お会式では、日蓮(1222-1282)の命日に万灯の練り歩きが行われます。日蓮は仏教の日蓮宗を開き、池上本門寺にて入滅しました。この祭りは日蓮の入滅後700年以上にもわたって続いています。日本橋恵比寿講べったら市では、日本の富の神である恵比寿様を称え、地元の名物を捧げます。

東京以外では、長崎の国際的な文化を反映する長崎くんちがあります。長崎に移り住んだ中国人から伝わったとされる有名な龍踊りが見どころです。埼玉県の川越まつりは活気ある祭りで、夜にかけて街の通りを練り歩く精巧に装飾された山車が特徴的です。


 

11月

11月は都内各地で紅葉を楽しむことができます。観光客、登山客に人気の高尾山では11月中旬から12月上旬まで高尾山もみじまつりを開催。八王子では甲州街道のいちょう並木が黄色に色づく11月中旬に、八王子いちょう祭りが開催されます。
酉の市は、11月の決まった日に都内の様々な神社で開かれます。この伝統的なお祭りの最も壮大な祭りは、長國寺と鷲神社で行われる酉の市です。華麗な装飾が施された熊手を選んで、幸運と繁栄を祈りましょう。

Takao Autumn Leaves Festival
Hachioji Ginkgo Festival
Tori-no-ichi
Tori-no-ichi

 

12月

12月14日に泉岳寺で開催される赤穂義士祭は、有名な47人の浪士を称えるもので、増上寺から泉岳寺への厳かな行列が特徴で、参列者は伝統的な衣装に身を包みます。

Ako Gishisai

 

東京の祭り:現代の祭り・イベント

伝統的な祭りが見たければ東京には無数の選択肢がありますが、東京にはもっと現代的な“イベント”もたくさんあります。

日本一の音楽祭・映画祭

2001年からスタートした都市型ジャズフェスティバル・東京JAZZは、昨年に引き続き8月に開催。「東京JAZZ 2023 NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇」として東京芸術劇場とともにスペシャルプログラムを実施します。

サマーソニックフェスティバルは、国内最大級の大規模なロックフェスティバルで、千葉(と大阪)で開催されます。同主催者は、エレクトロニックミュージック中心のフェスティバル、ソニックマニアも運営しています。

また、毎年10月には、日比谷・銀座・有楽町エリアで東京国際映画祭を開催。10日間にわたって世界各国の話題作が上映されるほか、イベントも開催され、街じゅうが華やかな雰囲気に包まれます。

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©2021 TIFF

 

アニメフェスティバル

東京には世界最高水準のアニメ、マンガ、コスプレ、ビデオゲームなどのフェスティバルが存在します。
コミックマーケット(コミケ)は年に2回開催される大規模なフェアで、情熱的なアマチュアも大人気を博すプロも参加します。「アニメジャパン」はアニメ見本市です。『週刊少年ジャンプ』好きなら、ジャンプフェスタも見逃せません。
また、日本最大の古書店街がある神田神保町で開催される神田古本まつりでも、掘り出し物が見つかるかもしれません。


©池袋ハロウィンコスプレフェス2022

 

フード&ドリンクフェスティバル

原宿駅の近くにある代々木公園では、年間を通して多くのフードフェスティバルが開催されています。食事にスポットを当てた物産展の中でも北海道フェアは大人気のイベントです。
ビールを楽しむ「オクトーバーフェスト」のイベントは東京で年中開催されており、多くの場合ドイツの食事と音楽が楽しめます。お台場や芝公園では大規模なオクトーバーフェストが春に開催されます。

お台場オクトーバーフェスト
オクトーバーフェスト2024 in 芝公園御成門駅前

Odaiba Oktoberfest
Odaiba Oktoberfest beer