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更新日:2024年10月24日
東京の中心部には、皇居周辺の御濠をはじめ、豊かな水辺空間が広がっています。数多く残された水路は今ではもうかつてのような役割を果たしていませんが、この水路なくして東京の発展はあり得ませんでした。水辺エリアを散策して、東京がどのように変貌し、発展を続けてきたのかを見てみましょう。
『日本橋 雪之曙』渓斎英泉
江戸時代、東京では川や水路が網目のように都市を巡り、人や物を街まで運ぶ様々な船で賑わっていました。歴史的な書物では江戸をベネチアに例えており、「東洋のベネチア」の姿を彷彿させる当時の木版画も残されています。
『東海道五十三次 日本橋』安藤広重 浮世絵木版画
江戸の町は様々な物資が海を渡ってもたらされ、徳川家康によって整備された水路網により、内陸奥深くまで運ばれました。各埠頭で物資が荷下ろしされる河岸(かし)では、倉庫、問屋、市場が作られていきました。河岸周辺エリアでは多くの人々が働き、そこで働く人々のための商店や飲食店が立ち並ぶようになりました。こうして江戸のまちは水路周辺を中心に栄え、百万人以上の住民と労働者が働き暮らす、賑やかで活気あふれる街へと成長していきました。
東京の川や海を行き交う屋形船に乗って、楽しい時間を過ごしてみませんか。夜は提灯の灯りが幻想的に灯ります。屋形船で静かな夜の水辺を抜けながら、心ゆくまで飲んで食べて楽しみましょう。
川面に映る隅田川花火大会
東京では、現在も様々な種類の船が東京湾や河川を行き交っています。心地よいそよ風、川岸沿いを行き交うざわめき、船頭の姿などに、活気ある江戸の痕跡を想像することができます。また、水上からは、近代的なビルが立ち並ぶ現代の東京の景観も新鮮に映ります。ぜひ船に乗って「水の都」東京を体験してください。
隅田川を行き交う水上バス
日本橋川や神田川などが流れる神田、日本橋、銀座エリアは、江戸時代には多くの商人や職人が暮らす活気あふれるエリアでした。現在も、メインストリートにデパートや大型商業施設が建ち並び、観光やビジネスの街として注目を集めています。
日本橋の近くにある日本初の百貨店 三越
江戸時代の面影を求めるなら、神田明神や三井財閥が創設した日本初の百貨店である三越、東海道など日本各地を結ぶ五街道の起点となっている日本橋を訪れてみましょう。
隅田川沿いの浅草エリアには、東京で最も古い寺院として知られる浅草寺があります。浅草寺や雷門を散策したり、参道の仲見世通りに並ぶ店舗を巡ったり、じっくり楽しみましょう。
浅草寺の象徴である門と大提灯 ©浅草寺
浅草に近い両国にある東京都江戸東京博物館では、東京の城下町としての歴史や文化を詳しく知ることができます。また、両国からすぐの両国リバーセンターからは水上バスを利用して浜離宮恩賜庭園へ向かうこともできます。
※浜離宮恩賜庭園へはWATERS竹芝で降りて徒歩約10分です。
※江戸東京博物館:大規模改修工事のため、2022年(令和4)4月1日から2026年(令和8)春(予定)まで全館休館
浜離宮恩賜庭園で見る近代前の東京
浜離宮恩賜庭園から北へ向かうと皇居にたどり着きます。皇居は徳川幕府の居城、江戸城があった場所で、当時、江戸城の周囲は複雑な堀で囲まれ、城に侵入できないようになっていました。
かつて江戸城が建っていた皇居
現在は公園や一部の施設が公開されており、公園を散策したり、城の石垣、門、城番所などの遺跡巡りをしたり、千鳥ヶ淵でボート漕ぎを楽しむことができます。
桜の季節にボートで巡る千鳥ヶ淵
隅田川、神田川、日本橋川を運行するクルーズを利用して、東京の新旧の姿を見に出掛けましょう。日本橋、浅草、両国から出発する定期コースのクルージングから四季折々のイベントクルーズまで、多彩なコースが揃っています。
乗るだけでも楽しめる、東京の船
隅田川を行く水上バス
進化を続ける東京の中でも、次々と新しい魅力を作り出している水辺エリア。変化を続ける街の姿を体験するなら、お台場、天王洲アイル、芝浦がおすすめです。
お台場と天王洲アイル