立川は、新宿駅から乗り継ぎなしで30分ほどの東京西部に位置し、都内最大級の公園である国営昭和記念公園があることで知られています。春の桜と、秋の紅葉、花々の美しさも有名で、訪れるなら秋は絶好の季節です。木々が赤、黄、橙色に染まり、花々が色鮮やかに映る秋の日にお出かけすれば、一人でも、友人や家族と一緒でも、充実した一日を過ごせることでしょう。

国営昭和記念公園で秋の花めぐりを楽しむ

総面積180ヘクタールと、都内最大級の広さを誇る国営昭和記念公園は、四季折々の花や紅葉を楽しむのに絶好のスポットです。800種類以上の草花が植えられており、季節を問わず楽しめますが、秋はとくに見ごたえがある季節。園内にはコスモス、ヒガンバナ、キンモクセイ、ダリアなどの花が咲く丘があるほか、日本庭園、こどもの森、サイクリングコースなどにもおすすめのフラワースポットがあります。

9月から10月にかけて開催される「コスモスまつり」も人気のイベント。ピンク色の一般的なコスモス「センセーション」をはじめ、黄色やオレンジ色の「キバナコスモス」「秋咲き大輪」などさまざまな品種のコスモスが、花の丘や花畑に咲き誇ります。また、9月下旬から10月中旬にかけては、見事なキンモクセイの花が咲き、甘い香りが園内を漂います。11月にはコウテイ（皇帝）ダリアも楽しめます。
紅葉が楽しめるのは10月下旬からで、300メートルにわたって約100本のイチョウが並ぶ、黄金のトンネルのようなイチョウ並木もお見逃しなく。2019年からは、イチョウ並木と日本庭園をライトアップする「秋の夜散歩」も開催されています。

（c）　Tajima　Ryo

立川のおすすめ立ち寄りスポット ―― オカカフェ、GREEN SPRINGS、ガレーラフードマーケット立川

国営昭和記念公園「みんなの原っぱ」の東側には、建築家・隈研吾氏が手がけた木組みの建物が印象的な「オカカフェ」があります。建物には多摩産の杉材が使われており、「緑豊かな環境に溶け込む台地のキャノピー」をイメージした流線形の屋根が特徴。焼きたてパンとコーヒーの軽食や、ソフトクリーム、スムージーなどのテイクアウトメニューをいただきながら、ゆったりと四季折々の自然を楽しむのに最適の場所です。
国営昭和記念公園に隣接するGREEN SPRINGSは、レストランやショップ、印象的な約120メートルのカスケード（人工滝）やファウンテン（噴水）などが設置された緑豊かなオープンスペースです。アート作品や植栽、ベンチなどが配され、のんびりとくつろげます。
このほか、文化・音楽イベントが開催される立川ステージガーデンや、カスケード脇の階段を上った先には公園内を一望できるスカイデッキがあります。夜になると一帯が美しくライトアップされるのも見どころです。
立川駅から徒歩5分の場所にあるガレーラフードマーケット立川は、ポルトガル語で「群衆」を意味し、市内や中央線沿線で人気の10の飲食店が集結するグルメスポット。立川の醸造所で作られた搾りたてのクラフトビールを飲むこともできます。