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作成日:2023年6月26日

東京で話題のインテリア・グリーンショップは、目利きバイヤーたちが世界中からセレクトした雑貨や家具、オリジナルアイテムに出会える、インスピレーションの宝庫。1点1点に想いやストーリーがあり、旅の合間に立ち寄れば最旬の空間づくりに触れることもできます。今回は、代官山、銀座、丸の内という好アクセスな立地で、東京ならではの高感度な商品が揃うおすすめのショップをご紹介します。

アジアの美しい日用品が揃う「ザ・コンランショップ」新店舗 ── ザ・コンランショップ 代官山店

1973年にイギリス・ロンドンで創業し、1994年に日本に上陸して以来、日本のインテリアシーンのつねに先端をいくホームファニシングショップ「ザ・コンランショップ」。国内で6店舗を展開する同店のいちばん新しい店が、2023年4月、代官山のヒルサイドテラスにオープンした「ザ・コンランショップ 代官山店」です。

代官山店は、内装も商品もその他の店とまったく異なり、「ローカルで自主編集するショップ」をコンセプトにした、ザ・コンランショップで世界初の店舗。吹き抜けになったガラス張りのフロアと、清閑でシックなフロアと、雰囲気の異なる2つの空間を楽しむことができます。

商品の多くは、同店のスタッフが日本を含むアジア各国で直接作り手に会い、買い付けてきたもの。ヴィンテージなどの1点ものも扱います。一般的な「アジアンテイスト」とは異なる、洗練された商品の数々にきっと驚くはず。

「伝える店」にもこだわり、商品1点1点に込められた作り手の想いや、商品が生まれた土地の風土などのものづくりの背景を、スタッフが訪れた人に伝えることができるのも同店の魅力です。

異なる国、時代、素材の商品が美しく調和

たとえばラタンを使用したタイの家具ブランド「ポディウム」のベッドや、台湾の先住民の文化にインスパイアされた「カマロアン」の革製品、韓国のプロダクトブランド「キューバンガン」の麻(ラミー)を使ったやかん袋や「ホラング」のカトラリー、ヴィンテージのスッカラや陶器など、店内にはアートのように美しい品々が並びます。商品は都度入れ替わりますが、異なる国、時代、素材の商品が同居していても違和感がないのは、ザ・コンランショップの「PLAIN, SIMPLE, USEFUL(無駄なく、シンプルで、実用的に)」というマインドが通底しているから。それらをミックスしたコーディネートを店頭で見られるのも、同店が創業時に世界で先駆けて取り入れた店づくりの特色です。

さらに、地階には、さまざまな作家を不定期で紹介するギャラリーや、日本茶やアジア各国のお茶が楽しめる「TEA BAR 聴景居(ちょうけいきょ)」も併設。同店オリジナルブレンドの「聴景居ブレンド」は店内で販売しており、お土産にもおすすめです。

アジア各国の作家や職人たちが生み出した美しい品々が一堂に会するザ・コンランショップ 代官山店。自分だけのとっておきの出会いを求めて、ぜひ足を運んでみてください。

フロアごとに異なる魅力がたっぷり詰まった、銀座の路地裏ビル── FEELSEEN GINZA

歌舞伎座の裏路地に佇む、小さな古い4階建てのビル。セレクトショップブランド「H.P.FRANCE(アッシュ・ペー・フランス)」創業者でクリエイティブディレクターの村松孝尚さんが、銀座だけど下町の雰囲気も漂うこの場所を見つけてオープンしたのが「FEELSEEN(フィールシーン) GINZA」です。経験豊富な目利きバイヤーたちが選んだ雑貨や家具、人気アーティストの作品を展示販売するギャラリーが話題のショップで、2023年5月に1周年を迎えました。

こちらは、ビル1棟が丸ごとお店になっていて、各部屋が異なるテーマで構成されています。部屋ごとにがらりと変わる世界観を楽しむことができ、階段を上るたびに違う旅に出かけるようなわくわくが詰まっています。

1階のテーマは、「PARADE(パラード)」。「伝説のバイヤー」としてメディアに取り上げられることもあるマルト・デムランさんセレクトのフロアです。南仏で暮らすマルトさんらしい、カラフルな食器や、美しい柄や色のヴィンテージファブリック、洋服、家具などが並びます。

2階は、「蒐集家の部屋」。村松さんがパリ、ニューヨークをはじめ世界中を飛び回って出会ったアーティストの作品や商品が揃います。デコパージュアーティスト、ジョン・デリアンのプレートや「アスティエ・ド・ヴィラット」の真っ白な陶器のシリーズなどと並び、村松さん自身のユニークなコレクションも部屋を彩ります。内装は、元は日本舞踊の稽古場だった名残の障子に、村松さんが行きつけの和食店から譲ってもらった漆塗りの赤いキャビネット、古いフランス窓を扉として再利用したディスプレイ棚などが置かれ、唯一無二の世界観を作り上げています。

3階は、「WELLNESS」。ヴィンテージリネンを使用したクッションカバーやアンティークパーツで作ったアクセサリーなど、1点もののアイテムが多く並びます。いずれも、アンティークの目利きでもあるフランス人室内装飾家のマチルド・ラブルシュさんがセレクト、制作したもの。空間は壁面に布を張り、まゆの中をイメージした、女性が心地よく過ごせることをテーマにしています。マチルドさんはFEELSEEN GINZAの外観のデザインも手掛けています。4階はギャラリーで、村松さんらスタッフと交流のあるアーティストの作品展示やイベント等が行われています。

「FEELSEEN」とは、心から共感すること・ものに出会ったときに使われる表現「I FEEL SEEN(見られている気がする)」から名付けた店名。外の世界で本当の自分に出会ったように感じた瞬間の喜び、そんな瞬間をここでたくさん生み出したい、そんな想いが込められています。FEELSEEN GINZAがまとう空気感は、お店を訪れた人が、「ここは私のためのお店?」と思った瞬間のFEELSEENが積み重ねられて生まれたものなのかもしれません。

丸ビル内で植物のある暮らしを提案する「進化系園芸店」 ── garage TOKYO

2022年12月に丸ビル内にオープンした「garage TOKYO」。「植物と暮らす」をコンセプトに、多種多様な植物とインテリア、家具、ファッションなど、植物のある暮らしをトータルで提案しています。そのほか、ギャラリースペースでのアート展示やワークショップなど、「モノ」だけでなく「コト」も楽しめる「進化系園芸店」です。

入口の右手には、自社ブランド「noni」の1束ずつ購入可能なドライフラワーを、ブロカント(古道具)やガラスのボトルを使ってディスプレイしたエリアがあります。ナチュラルな雰囲気の雑貨や、「遠州織物」のブランド「HUIS.(ハウス)」の希少なシャトル織機で織られた綿の洋服も購入することができます。

左手は、窓から光が注ぐ明るいグリーンのエリア。「都会のオアシス」というより「都会のジャングル」と言いたくなる、のびのびと枝や葉を伸ばした植物たちがたくさん並びます。好きな植物とプランターを選べば、その場で植え込みもしてもらえます。

大型のシダ植物であるリュウビンタイなど少しクセのあるものや、インテリアに最適なサイズの観葉植物、苔テラリウム、エアプランツ、大きく成長した1点ものの古木まで、garage TOKYOで扱うグリーンは、じつにバラエティ豊富。枝が天井まで張り巡らされたポトスや太い幹に驚かされるエバーフレッシュ、子株を切り取った後の姿がユニークなサボテンの親木など、存在感のある古木は眺めるだけでも楽しめます。また、ガーデナーが生み出したオリジナルブランド「garage green works」のウェアは、ガーデニングはもちろん、キャンプやアウトドアにもぴったりな機能性と、タウンユースでも活躍するデザイン性を兼ね備えているのが魅力です。

生き生きとした植物や、植物を生かしたディスプレイを眺めていると、自然と自宅に取り入れるアイデアが湧いてきます。観光やショッピングの合間に、グリーン選びもぜひ楽しんでください。

ザ・コンランショップ 代官山店

住所 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 1F・B1F
アクセス 東急東横線「代官山」駅より徒歩3分、東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒」駅より徒歩7分、JR・東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅より徒歩10分
URL ザ・コンランショップ 代官山店

FEELSEEN GINZA

住所 東京都中央区銀座3-12-7 銀座ビル1-4F
アクセス 都営地下鉄浅草線「東銀座」駅A7、A8出口より徒歩2分、東京メトロ日比谷線「東銀座」駅3番出口より徒歩3分、東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・銀座線「銀座」駅A12出口より徒歩7分
URL FEELSEEN GINZA

garage TOKYO

住所 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング4F
アクセス JR「東京」駅丸の内南口より徒歩1分、東京メトロ丸ノ内線「東京」駅・千代田線「二重橋前(丸の内)駅」直結
URL garage TOKYO

営業時間・定休日・料金等の最新情報については公式ウェブサイトでご確認ください。

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