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作成日:2022年11月7日

公共トイレというと、薄暗くて無個性な場所のイメージがあるかもしれません。一方で、どこでも気軽に利用できる、日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴でもあります。そこで渋谷区では、区内17か所の公共トイレを生まれ変わらせるプロジェクト「THE TOKYO TOILET」を2018年より実施。16名のクリエイターが参画し、それぞれの個性が反映されたスタイリッシュで機能的な、かつてない公共トイレが続々と生み出されています。参画するのは、隈研吾氏、安藤忠雄氏、坂茂氏ら世界で活躍する著名な建築家たち。他にも、NIGO®氏、片山正通氏、佐藤可士和氏ら、ファッション、インテリア、デザインなどの各分野で今の東京カルチャーを牽引するフロントランナーが勢揃いしています。ここでは4か所をピックアップ。渋谷の新たな楽しみ方として、「公共トイレ巡り」をぜひ加えてみてください。

鍋島松濤公園トイレ「森のコミチ」(隈研吾氏)

渋谷駅前の喧騒から少し離れた場所に閑静な住宅街が広がる松濤エリア。緑豊かな「鍋島松濤公園」には、隈研吾氏がデザインした「トイレの村」が出現。子育て、身だしなみ、車いすなど利用者の多様なニーズに合わせて、プラン、備品、内装などが異なる5つの小屋(トイレ)が配置されています。杉板のルーバーに覆われた小屋は「森のコミチ」で結ばれており、周囲の環境に溶け込んでいます。

撮影:永禮賢 提供:日本財団

神宮通公園トイレ「あまやどり」(安藤忠雄氏)

渋谷と原宿を結ぶ明治通り沿いにある「神宮通公園」には、安藤忠雄氏がデザインしたスタイリッシュなトイレ「あまやどり」があります。円形平面の建物の屋根は庇が大きくせりだしており、伝統的な縁側を思わせる造形となっています。外壁は風と光を通す縦格子になっており、安全、安心にも配慮された、明るく快適なパブリック空間を生み出しています。

撮影:永禮賢 提供:日本財団

代々木深町小公園トイレ/はるのおがわコミュニティパークトイレ「ザ トウメイ トウキョウ トイレット」(坂 茂氏)

渋谷区随一の緑あふれる代々木公園に隣接する「代々木深町小公園」「はるのおがわコミュニティパーク」。公園の木々を背景にカラフルなガラス製のスケルトンの箱が佇んでいます。これは、坂茂氏による「ザ トウメイ トウキョウ トイレット」。公共トイレに求められるクリーンさと安全性に配慮し、新しい技術で作られた、鍵を閉めると不透明になるガラスで外壁が作られています。トイレに入る前は透明で中がきれいか、人がいないかが確認でき、鍵をかければプライバシーが保たれます。そして、夜にはほんのりと公園を照らします。

撮影:永禮賢 提供:日本財団

鍋島松濤公園

住所 東京都渋谷区松濤2-10-7
URL 鍋島松濤公園トイレ

神宮通公園

住所 東京都渋谷区神宮前6-22-8
URL 神宮通公園トイレ

代々木深町小公園

住所 東京都渋谷区富ヶ谷1-54-1
URL 代々木深町小公園トイレ

はるのおがわコミュニティパーク

住所 東京都渋谷区代々木5-68-1
URL はるのおがわコミュニティパークトイレ

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