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作成日:2020年11月16日

世界に誇る日本の時計ブランド「セイコー(SEIKO)」による時と時計の博物館が、墨田区から創業の地、銀座に移転。地下1階から5階までの全6フロアで構成された「セイコーミュージアム 銀座」が2020年8月19日にオープンしました。外観正面には高さ5.8メートルの大型振り子時計「ロンド・ラ・トゥール」がレイアウトされており、30分ごとに優しいメロディと共に人形たちが歯車を回す演出が。ゆっくりと動くその姿は見る人の心を癒してくれます。入館料は無料です。

アスリートや冒険家たちを支える心強いパートナー

セイコーのはじまりは1881(明治14)年。創業者・服部金太郎が現在の銀座に時計店を開業しました。当時は輸入時計の卸や小売が一般的でしたが、1892(明治25年)に掛時計の製造を開始。1913(大正2年)には国産初の腕時計を発売しました。その後も躍進を続け、1964(昭和39年)には東京オリンピックの公式計時を担当するまでに成長、セイコーの名を世界に轟かせました。
「極限の時間」をテーマにした地下1階フロアでは、記録に挑戦するアスリートや過酷な環境に身を置く冒険家たちを支えてきた、セイコーの歴史と世界最先端の技術に触れることができます。なかでも、実際に使用されている競泳用タッチ板は、迫力満点!泳者のタッチだけを確実に検出して、瞬時に電気信号に変えて掲示板に表示する高度な技術が搭載されており、現在でも主要な競技大会で使用されています。

時代を動かす製品を次々に開発

掛時計を手掛けることからスタートした製造工場「精工舎(せいこうしゃ)」では、懐中時計「タイムキーパー」や国産初の腕時計「ローレル」など様々な商品を開発・製造してきました。

「精巧な時間」と名付けられた4階フロアでは、常に時代を動かしてきたセイコーの代表的な製品を見ることができます。また5階では「いろいろな時間」をテーマに、時を刻むだけではない日本の美意識・匠の技が凝縮されたモデル「クレドールノード」など、新たな価値を追求した時計がズラリ。貴重な品々は一見の価値ありです。

時計をキーワードに日本の歴史を探る

ミュージアムでは、セイコーの技術躍進のほか、時計そのものの歴史にも触れています。
「常に時代の一歩先を行く」と題した2階フロアでは、創業者・服部金太郎の精神と挑戦と努力を続けた足跡を辿ります。24時間制が導入された明治時代に、混乱する庶民を時計と共に描いた明治初期の錦絵「うきよはんじょう穴さがし」などを見ることができるのも魅力のひとつです。「自然が伝える時間から人がつくる時間」をテーマにした3階フロアでは、7000年ほど前にエジプトで誕生した日時計の説明から日本独自の「和時計」までを展示。時計の仕組みがわかる動画など趣向を凝らした展示は、専門的な知識がなくても楽しめる展示になっています。

帰り際にはお土産も忘れずに。1階フロアにあるミュージアムショップでは、ウォッチとクロックのパーツが描かれたオリジナルの扇子やレターセットなどが揃っています。来館の記念にぜひチェックしてみましょう。

セイコーミュージアム 銀座

住所 東京都中央区銀座4-3-13
営業時間 1日3回の事前予約制
(1)10:30〜12:30 
(2)13:00〜15:00
(3)15:30〜17:30
※一度に5名まで予約可能。申し込みは公式サイトで受付
定休日 月曜日・年末年始
※変更になる場合もあります
アクセス 東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」B2・B4出口より徒歩1分
その他 ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、書籍閲覧がご利用できなくなっています。
セイコーミュージアム 銀座について(https://museum.seiko.co.jp/about/)

営業時間・定休日・料金等の最新情報については公式ウェブサイトでご確認ください。
URL セイコーミュージアム 銀座

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