茶の湯の伝統と未来をつなぐ美術館
1964年に開館した荏原 畠山美術館(旧称:畠山記念館)は、歴史ある茶道具や美術品を数多く有し、6件の国宝と33件の重要文化財を含む約1,300件を収蔵しています。庭園や建築にも独特の魅力があり、茶の湯の世界観を存分に反映しているのが特徴です。一般的に、本格的な茶会に参加するときには、茶会が始まる前に庭を通り、心を整えます。この美術館の庭園様式は露地(茶室に付属する庭のこと)を再現したものであるため、正門から庭園に入り、少し散策すると美術館の入り口が見えてくるという空間構成がなされています。展示室内の四畳半茶室「省庵」では、床柱に奈良の東大寺の古材を使用しています。創設者の畠山即翁(畠山一清 1881-1971)は天井に照明設備を設けず、代わりに穏やかな金色にきらめく飛雲文様の絹織物(龍村美術織物製)を天井に貼ることを選択することで、日本古来の「陰翳礼讃」の美を近代建築の中に取り込みました。
ポイント
- 国宝6件、重要文化財33件を含む約1,300件の収蔵品から季節ごとに入れ替えて展示
- 港区指定有形文化財の茶室を有する日本庭園と茶の湯の世界観を反映した数寄屋建築を取り入れた空間
- 新館が増築され、2024年に再開館。所蔵品以外の企画展示も行っている
本館展示室/photo©Eiji INA
新館2階展示室/photo©Eiji INA
新館渡り廊下/photo©Eiji INA
新館の吹き抜け/photo©Eiji INA
- 高輪台駅都営浅草線A2出口を左折徒歩5分
- 白金台駅東京メトロ南北線都営三田線1番出口徒歩10分
時間 |
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料金 |
一般料金:1,500円
VISAJCBMastercardAMEX
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施設情報 |
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トイレ施設Wi-Fi利用可
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日本語英語
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日本語英語
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障がい者対応(車いす仕様)駐車場一般エレベーターオストメイト対応車いす貸出
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