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更新日:2020年9月30日

江戸時代から愛され続けている東京の郷土料理

江戸前の寿司や蕎麦をはじめ、もんじゃ焼きや深川めしといった下町グルメや江戸の歴史を感じる特産品を紹介します。伊豆諸島や小笠原諸島などでは、島特有の名産品を味わうこともできます。

ポイント

  • 小さい飲食店ではクレジットカードを使えないところもあります
  • 人気店の行列を避けたい時は早めに行くか混雑しない時間帯を狙いましょう

寿司

世界中で和食を親しむ人が増えているなか、特に人気のある寿司。味はもちろん、目でも楽しめる寿司を味わうなら、さまざまなスタイルを楽しめる東京が一番です。握り寿司やちらし寿司までお好みのスタイルで楽しみましょう。
「寿司」の原型は魚介類を塩と米で漬け込んで発酵させた保存食で、米は口にしませんでした。しかし、米酢の開発により、酢飯で酢漬けにした魚介類を食すようになりました。江戸時代には、そうした箱寿司がそば、てんぷらと一緒に屋台で出されるようになり、慌ただしい毎日を過ごす江戸っ子にとってかかせないものとなりました。そうした中、ある屋台主が箱ではなく、酢飯のおにぎりに魚の切り身をのせて提供し始めたのです。当時の「握り」は今の2、3倍も大きかったのですが、それでも箱寿司より手軽に食べられるとあって一気に広がり、江戸湾で採れる豊富な魚を使っていたことから江戸前寿司と呼ばれるようになったのです。

蕎麦

ファスト・フードの元祖として江戸中期に人気を博した蕎麦は今や東京を代表する料理の一つ。蕎麦の名店が多いのも東京の魅力です。蕎麦粉の香りを感じながら豪快にいただきましょう。また、蕎麦の香りを堪能するにはススするのが一番です。

もんじゃ焼き

ゆるく水溶きした小麦粉に自分で具材を混ぜて鉄板で焼き、熱々をいただくのが、もんじゃ焼きの醍醐味。月島には、もんじゃストリートと呼ばれる一角があり、60軒ほどの専門店が軒を連ねています。趣向を凝らしたオリジナルのもんじゃ焼きを提供している店もあります。 ルーツは、江戸時代末期、月島の駄菓子屋の前で売られていた手頃なおやつ。紙や習字の道具がなかなか手に入らない頃、子供たちは鉄板の上で小麦を水で溶いた生地を焼きながら、小さなへらで生地に文字を書いて覚えたことから「文字焼き」と呼ばれ、それが転じて「もんじゃ」となりました。

深川めし

アサリ、ネギ、豆腐などを味噌や醤油仕立ての汁で煮込み、ご飯にかけて味わう深川めし。この料理は、江戸時代に採貝業が盛んだった隅田川河口近くの深川地区で、忙しく働く漁師のための賄い飯として生まれました。「深川飯」の名であさりの炊き込みご飯を提供するお店もあります。

どじょう鍋と柳川鍋

どじょう鍋は、出汁が入った浅い鍋にどじょうを敷き詰めて煮込んだ料理で、刻みネギと一緒に味わいます。柳川鍋もどじょうを使った鍋料理ですが、ゴボウと一緒に背開きにしたどじょうを出汁に入れ、溶き卵をかけて調理します。どじょうは、江戸時代から日本料理に使われてきた食材です。

ちゃんこ鍋

力士の体を作るために欠かせない栄養価の高いちゃんこ鍋には、肉や魚、野菜など具材がたっぷり入っています。東京には元力士によるちゃんこ専門店も数多くあるので、ぜひ立ち寄って本物の味を楽しみましょう。

島料理

新鮮な魚が味わえる伊豆諸島や小笠原諸島では、島ならではの魚料理を味わうことができます。
島の近海で獲れた鮮魚を醤油漬けにしたネタを握る島寿司が有名で、砂糖で少し甘味を強くした酢飯で味わいます。また、ワサビではなく辛子をつけて食べるのが島流の味わい方です。

鰻の蒲焼

鰻の蒲焼は関東と関西では、調理法が異なります。関東では、背開きにして身を二つに切り分け、白焼きにして蒸してからタレ焼きをします。一説によると、武士の文化が使った関東では、腹を切ることが「切腹」を意味することから腹開きは縁起が悪いとされていたと言います。

東京の特産品

佃煮

小魚、貝、海苔などを醤油やみりん、砂糖などで煮詰めた佃煮。佃煮は江戸時代から保存食として親しまれています。おにぎりやお茶漬けの具材としても定番です。江戸の街で漁業の中心地だった佃島(現在の中央区佃エリア)で作られていたことから佃煮と呼ばれています。

福神漬

福神漬は、谷中(現在の台東区の一部)の地で生まれました。海産物や珍味を扱う店の店主が試行錯誤を繰り返した末、明治時代初期(19世紀後半)に成功。具材には大根、なす、なた豆、れんこん、瓜、しそ、かぶを含む7つの野菜を使いました。この漬物は、縁起の良い7人の神を祀った七福神にちなんで名付けらたといいます。今ではカレーライスに欠かせない人気の付け合せです。

べったら漬と東京沢庵漬

べったら漬は、塩漬けにした大根を塩抜きして陰干しにし、米麹、砂糖、みりんを合わせた床に漬け込んだものです。一方、風干した大根を塩を加えた糠で漬け込んだものを沢庵漬と言います。しかし、大正時代後期と昭和時代初期(1920年代)に出荷量が増加し、これに対応するため、干す代わりに塩で水分を抜いて漬け込む方法がとられるようになりました。今では東京沢庵と呼ばれています。

江戸甘味噌

味噌は、蒸してつぶした大豆に塩と麹を加えた発酵食品で、保存性が高く、日本料理には欠かせない調味料のひとつです。麹は、地域によって材料が異なりますが、江戸甘味噌は米麹を使用しています。仙台味噌や信州味噌などの辛味噌と比べ、江戸甘味噌は塩が半分で麹が2倍となっているため、甘みが強いのが特徴です。また、熟成、保存ともに期間は短いです。

わさび

豊かな自然の残る奥多摩は、名水の地としても知られています。一年を通して一定の温度を保つ奥多摩の湧き水で栽培されているのが奥多摩わさびです。栽培は足利時代(14世紀)から続いており、奥多摩は静岡、山梨と並び、わさびの日本三大産地とされています。収穫できるようになるまでには一年半ほどかかりますが、香りと粘り気の強いよいわさびが採れます。

川魚と山の収穫

東京の奥座敷と呼ばれる多摩は、緑と渓谷の美しい自然豊かな地域。多摩川、秋川、日原川にはヤマメ、マス、アユ、ハヤなど生息し、地元の食事処では川魚料理が楽しめます。また、山の幸も豊富で、春にはワラビ、ゼンマイ、タラの芽などの山菜が採れ、秋にはキノコをはじめ栗や柿などが味わえます。

梅干し

約2万5千本もの梅の花が咲き誇る青梅市の特産品です。栄養価の高い上質なアルカリ性食品として、古くから健康増進のために親しまれています。

こんにゃく

多摩地域では、地元産のこんにゃく芋と秋川の良質な水を使ったこんにゃくを生産しています。

東京狭山茶

埼玉県との県境に位置する武蔵村山市から瑞穂町、東大和市にかけての地域は、江戸時代から茶の産地として知られています。品種は狭山茶を栽培していますが、埼玉県産と区別するため、東京産は昭和中期に東京狭山茶と名づけられました。茶摘は春と夏の2回に行われ、国内のほかの産地より少ないですが、その分コクと旨味のあるお茶になるといわれています。

くさや

くさやは主に新島、八丈島、小笠原の父島などで作られる干物の一種です。魚醤に似た発酵液に漬けて干しているため、独特の匂いがあり好みが分かれます。焼いたときに匂いが強くなるため、すでに焼いたものをパックにした製品も販売されています。

明日葉

明日葉は、葉を摘んでも明日には新しい葉を出すほど生命力があることからその名がつきました。江戸時代から八丈島で採れる薬草として知られる植物で、天ぷらや炒めもの、味噌汁の具としても使用されています。

椿油

伊豆大島の特産品である椿は、種から良質な椿油を採取しています。植物性油脂の中でも、血中の悪玉コレステロールを減少させると言われるオレイン酸の含有量が最も高く、天ぷら油の最高級品としても知られています。

トロピカルフルーツ

小笠原諸島は、豊富な南国フルーツの生産地として知られています。バナナやオレンジからパパイヤ、メロン、マンゴーまで、多くの品種を栽培しています。また小笠原はコーヒーの生産地でもあります。

乳製品

東京の諸島の中でも伊豆の大島、八丈島といった面積の広い島には牧場があり、新鮮な牛乳やバターなどの酪農製品を生産しています。また、地元の特産品として、島で作られている南国のフルーツや明日葉などを使ったアイスクリームなども作られています。

人形焼

小麦粉、卵、砂糖をあわせた生地を鋳物の型で焼いた菓子で、あんこが入ったもの、入っていないものがあります。七福神や浅草の雷門、ちょうちんなどをかたどったものが多いですが、最近は人気キャラクターの人形焼も人気を呼んでいます。中央区日本橋人形町が発祥とされることから人形焼と名付けられたといわれています。幅広い世代にあう東京土産として親しまれています。

雷おこし

さくさくとした食感が人気のお菓子。浅草の雷門の近くの露天商が江戸時代中期から売り始めたと言われています。蒸した米を焙煎し、膨化させた「おこし種」にピーナッツなどを加え、砂糖と水飴で練り固め、一口サイズに切り分けたお菓子。名前は「家を起こす、名を起こす」に由来するとされており、縁起物として重宝されています。現在は浅草の人気の土産物として知られています。

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