前編:こだわりの特集で新宿を発信中! 掘り下げ甲斐のあるまちの魅力(パンフレット発行元インタビュー #2)
グルメ 神社・寺・文化財 歴史・文化 エンタメ・アミューズメント 芸術・工芸 ランドマーク東京観光デジタルパンフレットギャラリー(以下当サイト)で掲載する多数のパンフレットの中から、特に気になる話題や観光スポットをピックアップ!
パンフレット発行元の方から直接その魅力を教えていただくシリーズです。
本記事は前後編の2本でお届けします。後編の記事は3月に公開予定です。
今回は「新宿plus」「新宿山ノ手七福神めぐり」などを発行する、一般社団法人新宿観光振興協会の後藤さんにお話を伺いました。
世界的にも乗降客が多い新宿駅を中心とした、いかにも都会! なイメージが強い新宿区。
実はエリアごとに異なる表情と、いろいろな興味に応える懐の深さを兼ね備えた味わい深い街なのだとか。
たっぷりと伺ったお話を前後編に分けてご紹介します!
「新宿山ノ手七福神めぐり」は自分のペースでいつでも巡れる気軽さが魅力!
インタビュー会場となった会議室には、今回お話を伺う後藤さんが実際に巡って集められた、「新宿山ノ手七福神めぐり」の特製色紙の御朱印と、神社で頒布されているミニ御尊像が並んでいました。
毎年冬の時期にパンフレットの閲覧数がアップする、人気の「新宿山ノ手七福神めぐり」とはどのような行事なのか、まずはその話題から伺いました。
冬に注目度UP 「新宿山ノ手七福神めぐり」とは?
── 「新宿山ノ手七福神めぐり」パンフレットは、当サイトで掲載している中でも冬の時期に人気の高いパンフレットのひとつです。
それはありがたいですね。私たち新宿観光振興協会のホームページでも新宿山ノ手七福神めぐりをご紹介していて、通年を通して多くご覧いただいているんですけれども、松の内に向けて七福神めぐりの計画を立てられる方が多いので、11月頃から閲覧数が大きく伸びています。

── 七福神めぐりのパンフレットには「年間通して巡ることができる」とあります。他のエリアの七福神めぐりはお正月以外は実施されていないということでしょうか?
ええ、年中いつでも巡れるというのは結構珍しいそうで、巡る時期が松の内に限られている七福神めぐりが多いようですね。
新宿七福神めぐりは、もともと江戸時代にこの街に暮らす人達が七福神めぐりをされていたことから始まったそうです。当時、この街には門前町として賑わっていた神楽坂があった一方で、農村のエリアもあったようです。暮らしによって七福神めぐりをしやすい時期が違ったことから、誰でもいつでも行けるようにと、年中巡れる今のかたちになったと聞いています。
全国では、回る順番が決まっている七福神めぐりもあるそうですが、新宿山ノ手七福神めぐりは特に順番が決まっていなくて、どこから回ってもよいとされています。
1日で全て巡っていただくのもいいですし、日をまたいでゆっくりご自身のペースで巡っていただいてもよいので、気軽にご自身のペースで回っていただけたらと思います。
七福神をめぐりながら街歩きも楽しめる!
新宿山ノ手七福神の寺社を線でつなぐと、新宿駅の周辺から飯田橋の方まで西から東へ、ほぼ一筆書きで巡れるコースになっています。パンフレットでご紹介しているおすすめのコースは、距離が約6.9kmで、徒歩だと約1時間50分で巡れるコースです。
新宿はどこを歩いても面白い発見のある街なので、寺社仏閣を訪れながら、変化に富んだ街並みを楽しんだり、歩いたことのない小路に入ってみたり、みかけたお店に立ち寄ってみたり、街めぐりもぜひ楽しんでいただけたらと思います。コースが都営大江戸線や東京メトロ副都心線沿いなので、徒歩だけでなくて、電車でも巡れるので、体力に不安がある方も気軽にはじめられると思います。

七福神めぐり出発前は観光案内所や観光マップでの情報収集もおすすめ
新宿駅東南口には、どなたでもご利用いただける新宿観光案内所があります。案内所では、新宿山ノ手七福神めぐりのパンフレットの配布もございますし、新宿山ノ手七福神めぐりのオリジナルスタンプもありますので、七福神めぐりを始める前に、案内所に立ち寄っていただいて、御朱印帳などにスタンプを押していただくのも良いかと思います。

新宿山ノ手七福神めぐりのパンフレット以外にも、案内所で入手いただきたいおすすめパンフレットが3つあります。
1つ目は、新宿区内を5つのエリアに分けたマップ「新宿観光マップ」です。5つのエリアマップのうち「新宿駅周辺」と「高田馬場・早稲田・大久保」、「神楽坂」のエリアマップを組み合わせれば、七福神めぐりのコースが網羅できます。それぞれのエリアがどんな場所なのか、訪れてみてほしい場所の紹介も掲載しているマップですので、こちらも必見です。
2つ目は、弊会で発行している観光情報誌「新宿plus」です。「新宿plus」では、毎号ごとの特集やグルメ、さんぽコースなど、新宿区内のおでかけスポットをご紹介していますので、コース近くに気になるお店や場所があれば、ぜひ立ち寄っていただければと思います。
ほかにも、新宿区内の観光パンフレットもたくさんご用意していますので、コースの近くにどんなスポットがあるのかをチェックいただいてから寺社を巡っていただくのもおすすめです。気になった場所をピックアップしていただいて、オリジナルのコースを是非つくってみてください。

新宿山ノ手七福神めぐり
23区エリア新宿区
新宿の魅力満載! こだわりが詰まった情報誌「新宿plus」

今年は受賞も 新宿の新しい一面を紹介する特集の作り方
── 話題は変わりまして、先ほど話題に上がった冊子「新宿plus」が、今年「日本地域コンテンツ大賞2025 観光部門」優秀賞を受賞されたとか。
そうなんです。情報誌やwebメディアが対象の応募形式のアワードなのですが、ノミネートの連絡を受けた時はもちろん嬉しかったですし、その後じわじわと実感が湧いて、喜びが込み上げてきました。応募されていた全国の観光情報誌は、どれも読んでいて楽しくて、デザインも素敵で、その地域のグルメなど街の様子が良く分かる情報誌ばかりでした。その中から本誌を選んでいただけたことは嬉しいですね。
※「日本地域コンテンツ大賞2025」は、地域の魅力や文化、経済活性化に貢献する地域密着型メディアを表彰するアワード
── 最新が21号と、かなり歴史のある冊子ですが、20号の巻頭特集「新宿は区界(くざかい)までおもしろい!」では、今まで知らなかった新宿の一面が面白かったです。毎号しっかり企画・編集をされている情報誌ですが、制作は大変そうですね。
ありがとうございます。面白いと言っていただけるのは編集者冥利に尽きます。
「新宿plus」は、2014年の創刊で、年に2回、3月と9月に発行をしています。毎号毎号、納得できるまで情報収集をして、半年じっくり時間をかけて作っています。制作が大変かそうでないかと聞かれると、とても大変です……! でも、制作会社の方と編集チームみんなで企画を練ったり、調査をしたり、制作をしていく中で、知らない新宿に次から次へと出会えるので、「新宿plus」の制作は、本当に楽しいです。
私が編集担当となったのは、2014年の創刊から9年目を迎えた2023年で、発刊後初となる大幅なリニューアルを実施する時期でした。リニューアルで掲載内容も大きく変えることになり、リニューアル創刊号の巻頭特集は、「これぞ新宿!」っていう記事にしたいね。と、みんなで考えて、たどり着いたのがvol.16の「エンタメのまち 新宿へようこそ!」です。
新宿のエンタメの歴史を語るのには欠かせない落語の聖地「末廣亭」や、発行の翌月にオープンを控えていた「東急歌舞伎町タワー」などをご紹介しました。新宿の新しいランドマークとして、エンタメ尽くしの複合施設が誕生するタイミングでした。

実際の特集記事は下のリンクからチェックできます!

新宿plus vol.16
23区エリア新宿区
── 特に思い入れがある特集はありますか?
うーん、悩みますね。どの特集も思い入れが強くて選ぶのが難しいです。でも、どれかひとつを選ぶとすれば、vol.20の区界(くざかい)特集ですね。
実は、定期発行の情報誌を編集する仕事というのは、私はこの「新宿plus」が初めてでした。編集のことも分からず、新宿のことも知っていますとは言えない状態だったので、最初は本当に右も左も分からないところから始まりました。その後、企画から発行までの編集の工程を何度か経験していく中で、こんな企画ができたら面白いかも……! と、密かにあたためていたのが新宿の区界特集でした。
みなさんは、新宿区と聞くと、どんな風景が思い浮かぶでしょうか。新宿駅周辺の繁華街や副都心を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。私も、今の職場で働くまでは、そのうちのひとりでした。
私は元々関西出身で、新宿と聞くと、新宿駅周辺の繁華街や高層ビルが立ち並ぶ風景を思い浮かべていました。でも、新宿には四谷、高田馬場、早稲田、大久保、神楽坂、落合などのエリアがあって、特徴が同じ街はひとつもないんです。編集の作業をしていく中で、それを知って、多様という言葉では表現しきれない、超多様な新宿の街にふれて、新宿の区の境界にあるスポットを集めたら新宿らしさが凝縮されて面白いのでは?と思ったのがきっかけでした。企画会議で巻頭特集のテーマが区界に決定した時は嬉しかったですね。
新宿区の区界を覗くと、どんな新宿が見えてくるのか、それは是非、誌面をお読みいただければと思います。ちなみに、新宿区の区界に線を引くと、犬のような形になるのですが、どんな形なのか、そちらも是非、誌面で!

実際の特集記事は下のリンクからチェックできます!

新宿plus vol.20
23区エリア新宿区
初心者にも優しい、使いやすさが人気のマップページ
分かりやすいと人気なのが、創刊号からアップデートをしているマップページで、ランドマークとなる建物やモチーフがイラストで表記されています。新宿のマップを俯瞰で見た時にも位置関係が分かりやすいので、眺めるだけでも面白いと思います。
── デジタルでも使えるし、記事を読みながら場所を確認できるんですね。
そうですね。「新宿plus」では毎号約50のスポットをご紹介しているのですが、その掲載スポット全てにピン留めがされたGoogleマップを毎号つくっています。掲載スポットの中で行きたい場所があった時は、マップページに掲載している二次元コードを読み込んでいただくと、お店への行き方が簡単に検索できるので便利です。

読者プレゼントのメッセージもしっかりチェック
巻末には、新宿の食や体験、グッズ等をプレゼントとしてご紹介する読者プレゼントコーナーがあります。読者プレゼントには、北は北海道から南は九州まで、全国から応募をいただいています。旅の起点となり、全国から人が集まる新宿のまちならではの読者層だなあと思います。
読者プレゼントはホームページの応募フォームから応募いただけるようになっていて、メッセージ欄に感想などのメッセージを添えて応募くださる方もとても多くて、ありがたいです。いただいたメッセージは全て読ませていただいています。「実際に行ってみた」という方も多くて、訪問レポを書いてくださる方もいらっしゃいます。新宿plusがまち歩きのきっかけになるのは嬉しいですし、新宿plusを通して読者のみなさんと繋がれた感じがする瞬間でもあります。
── メッセージの中で印象に残っているものがあれば教えてください。
やっぱり、熟読くださったんだろうなあという方から「この記事のここが面白かった」と感想をいただけるのは嬉しいですね。掲載していたちょこっとした情報にも「これが知れて良かった」というお声をいただいたり、「このクオリティで無料でいいんですか」というメッセージも何度も頂戴したりして、価値を感じていただけるのは嬉しいですし、また頑張ろう! って思います。
「初めて読みました」とメッセージをくださる方も多くて、年に2回と発行ペースは多くないので、次号の発行までお待ちいただくこともありますが、東京観光デジタルパンフレットギャラリーのサイトには、バックナンバーも電子ブックで掲載いただいていますので、ふと「新宿plus」を思い出した時に読んでいただけると嬉しいなぁと思います。
── こんな記事が読みたいという要望が実現するかもしれないですね。
そうですね。「こんな記事が読みたい」「〇〇の特集をしてほしい」というリクエストをいただく事がありますが、驚いたことがあって、ちょうど区界特集の制作を進めているときに、「区界の記事が読みたいです」とメッセージをいただいたんです。私としては、けっこうマニアックな特集だと思っていたので、同じように新宿の区界に興味をお持ちの方がいるということは励みでした。期待してメッセージをくださったと思うので、その方に「区界特集面白かった!」と思っていただけていたら嬉しいですね。
リクエスト全て実現します!と言い切れないのは心苦しいですが、こんな切り口で新宿を見てみたい。というリクエストがありましたら、ぜひご感想と合わせてお知らせください。
── 「新宿plus」の制作で大変なところは?
やっぱり、取材をさせていただいたお店や場所、その人の魅力が存分に伝えきれる誌面に仕上げられるかどうかという点ですね。どのお店もどの場所も、常連さんがいらっしゃったり、そこが思い出の場所だったり、頻繁には通えなくてもお気に入りのお店や場所として、とっておきの時に行くという方もいらっしゃると思うんです。そういう方達に、「そうそう!このお店はここが良いねん!新宿plus編集部分かってるやん!(たぶん関西弁ではないと思うのですが)」って言われるくらいに魅力を深掘りして伝えたい。そう思って編集をしています。でも、伝えたいことがたくさんあり過ぎて、文字制限内にまとめるのが難しい……ということもしばしば。編集チームで相談しながら、記事を練り上げています。

見どころが多くて大変!? 新宿plusを通して知って欲しい色々な「新宿」
── 「新宿plus」でどんなところを見て欲しいですか?
私達が「新宿plus」を制作するたびに感じるのは、深掘りしがいのある新宿の奥深さです。
新宿は、「日本最大の歓楽街」だったり「世界一のターミナル駅がある街」、「眠らない街」、「超高層ビル街」、「多国籍な街」、「エンタメの街」、「染(そめ)の王国」、「プチフランス」、「リトル・ヤンゴン」など、数えきれない程キャッチコピーがある街です。そのどれもが新宿で、こんなに何でもあって、全部が混ざってる街って、なかなか他にないですよね。それに、その一つ一つに簡単に深掘りしきれない歴史やストーリーがあって、新宿は本当に広くて深い──、と思います。
私たちは、そんな新宿のまちの面白さを読者のみなさんにお伝えしたいですし、読者のみなさんが、「新宿plus」をきっかけに新宿に行きたいと思ってもらえたら、もうとても嬉しいですね。
記事の後編もチェック!(3月公開)
こちらの記事は前後編の前編です。
新宿区内のエリアごとの魅力について語っていただいた後編の記事は3月に公開予定! ぜひご覧ください。