居酒屋ガイド

居酒屋がどんな場所かは使われている3つの漢字の意味を見てみると良くわかります。居ながら、酒を飲む、場所、つまり落ち着いて、気楽にお酒が飲める場所なのです。

居酒屋とは？

個人経営の小さな店から大規模なチェーン店まで、居酒屋は全国どこにでもあります。同僚や友達と一緒にくつろぐ場所です。ビールやウィスキー、日本酒といった飲み物だけでなく、和食を含む豊富なメニューから好きなものを選んで注文することができます。

バーのような居酒屋もあれば、レストランのような造りのところもあります。テーブル席のところが多いのですが、中には座敷に座卓というところもあり、畳の上に座布団を敷いて座ったり、座椅子を使ったりするとこもあります。靴を脱いで入る居酒屋もあり、その場合は入り口近くの下駄箱や席の近くにある指定の場所に靴を入れます。

大規模な居酒屋チェーンでは、タッチパネルを使ったセルフオーダーシステムを取り入れているところも少なくありません。

会計の際には「お会計お願いします」と言ってスタッフに声をかけるか、両手の人差し指をクロスします。そうすれば席でまで伝票を持ってきてくれます。

居酒屋は17:00か18:00にオープンするところが多く、終電前の23:00か午前0時まで営業しているところがほとんどです。中には朝方まで営業しているとこもあります。

居酒屋の定番メニューは？

典型的な居酒屋のメニューは、気取らない、美味しい料理と飲み物が中心です。一皿の量はそれほど多くなく、みんなでシェアできるようになっています。ドリンクは主にビールやウィスキー、日本酒、そして簡単なカクテルです。手頃な価格のものが多いので、勘定をあまり心配せずに色々な種類のもの試すことができます。

料理

居酒屋では通常あまり凝った料理は出さず、幅広い人気のある定番メニューがほとんどです。焼き鳥などの肉や魚の焼き物や唐揚げ、枝豆、漬物といったものやフライドポテト、ポテトサラダ、ピザといったカジュアルな西洋料理が一般的です。大きな居酒屋だと寿司やラーメンといったおなじみの和食も取り揃えています。

結局のところ、お酒に会う料理であれば何でもあり、それが居酒屋のメニューです。最後にまだお腹に入る余地があれば、焼きおにぎりをぜひ試してみてください。

席に着くとまずは手を拭くためのおしぼりと「お通し」と呼ばれる簡単な一品が出てきます。これは「お通し代」、つまり席代の中に含まれていて、野菜の煮物から新鮮な魚料理まで、何が出てくるかは店によって違います。ぜひお試しください。

最後に一言。厳格なビーガンやベジタリアンに配慮した居酒屋はほとんどありません。日本では色々な食材が料理に使われます。メニューをよく読んで、あるいはスタッフに直接問い合わせ、注文したサラダにチーズやベーコンがトッピングされていないかどうかを確認した方がいいかもしれません。

飲み物

クラフトビールやおしゃれなカクテルよりも、キレのある冷たいビールや日本酒、焼酎、ウィスキー、ワインが一般的なメニューです。カクテルで人気があるのは「ハイボール」とフルーツ味の焼酎のソーダ割のことを指す「サワー」です。

居酒屋では夕方の早い時間にハッピーアワーを設定していることが多く、飲み放題のサービスもあります。アルコールが飲めなくても大丈夫です。大抵の居酒屋ではお茶やジュースといったソフトドリンクも頼めます。

追記：日本では長い間ほとんどのバーや居酒屋で喫煙が認められていましたが、2020年4月に発行された条例により、ほとんどのバーやレストランは、別室の喫煙ルームを除いて、すべて禁煙になりました。新条例は喫煙される方にとってはありがたくないニュースですが、タバコの煙が気になる方にとっては朗報、東京の居酒屋をより楽しんでいただくことができます。

東京の飲み屋横丁

横丁は本来「路地」という意味ですが、狭い路地の両側に、赤提灯が目印の居酒屋やバーが所狭と軒を重ねたところを指すようになりました。素顔の東京を体験したい方は、ぜひ飲み屋横丁で地元の人たちとお酒を飲み交わしてみてください。

飲み屋横丁の居酒屋の軒先には、赤や白の提灯に墨で屋号を入れたものを掲げているところが多く、一目でわかるようになっています。入り口には暖簾がかかっていて、店内はこじんまりとしているところが多く、中には10人も入れないところもあります。カウンター席しかないところもあれば、立ち飲みのみ、というところもそう珍しくはありません。肩を並べて飲み食いしながら会話を楽しむことができるので、心温まるいい経験ができるはずです。ただ、大人数で行かないようにしてくださいね。まず入りきれません！

東京で人気の横丁は、仕事のあとに同僚とくつろいだり、人ごみを避けたりするのに適した場所、つまり多くの人たちで賑わうエリアやオフィスビルの近くにあり、ほとんどがビジネス街や主要な地区にあり、駅から徒歩圏内です。都心でいうと新宿の「思い出横丁」や「ゴールデン街」や、南だと渋谷の恵比寿あたり「恵比寿横丁」、東は新橋、そして北東には上野の「アメ横」があります。