
東京観光デジタルパンフレットギャラリー(以下当サイト)で掲載する多数のパンフレットの中から、特に気になる話題や観光スポットをピックアップ!
パンフレット発行元の方から直接その魅力を教えていただくシリーズです。
本記事は前後編の2本でお届けします。 ※後編は9/4(木)公開
今回は「東京の天空宿 御岳山宿坊ガイド」「長淵山ハイキングコースMAP」などを発行する、一般社団法人青梅市観光協会の吉田さんにお話を伺いました。
東京の西側、多摩川が流れる御岳渓谷や御岳山でもおなじみの青梅市。
5月にテレビの旅行番組で御岳山が取り上げられ、注目も集まっているようです。
前編(現在この記事をご覧いただいています)
アウトドアから歴史・文化まで。多彩な青梅の観光を支える観光協会
── まずは青梅市観光協会さんのお仕事内容を教えてください。
多岐に渡ります。本来はお客様のご案内やパンフレット郵送ですが、最近は地域限定の旅行業の資格も取得し、日帰りバスツアーや宿泊を伴うツアーなどを年間3、4本企画しています。
ツアー以外にはイベントの企画も。梅の時期の観梅市民まつりや、これからの時期なら8月初旬に納涼花火大会、9月に御岳山でカンタンという虫の音を聴く会などが開催予定です(※)。他にも各地域の観光協会と連携して年間を通してイベントを実施するなど、青梅市内の観光に関すること全般を行っているという感じです。
※取材時は7月下旬
青梅市の主要観光スポットといえば……?
── 青梅市といえば山・川・キャンプといった自然豊かなイメージが強いですが、吉野梅郷や青梅駅前の昭和レトロな街並みのように、街なかや公園での散策も楽しめ、見どころが多い街だなと感じます。
青梅市を東西に分けると、東側(東京都心寄り)なら塩船観音寺が主要な観光スポットです。お正月三が日は初詣、5月のゴールデンウィークはつつじまつりで賑わいます。
西側のエリアには山の良さがあり、やはり御岳山やリバーアクティビティが非常に人気です。今(取材時の7月)は個人ならカヌー、団体ならやはりラフティングなどが活況です。もう少し西にある奥多摩の白丸湖ではSAP(サップ)も体験できます。


── ちなみに、青梅市内を流れる多摩川と、近隣の秋川にはいずれも川遊びスポットが多いですが、青梅市での川遊びの特徴はありますか?
青梅市内の多摩川は、ちょっと上流に行くとどこも流れが急なので、先述の川下りなどに向いています。
川幅が広く流れが緩やかなところもあるにはあるのですが、お子さまの水遊びには流れが緩やかな場所が多い秋川の方をおすすめすることも。
川遊びは事故も多いので、特に小さいお子さんにはライフジャケットを着ていただくこともお願いしたいです。
また、サイクリングを楽しむ方も大勢いらっしゃいます。奥多摩方面に向かう道路沿いのお店にはバイクラックも置いてあるんですよ。
自転車に乗る方は、お弁当を持たずに行った先で食事をされるので、自転車も観光産業の重要な一つであると思います。先日はロードレース大会で海外から有名な選手が出場していました。
── 青梅駅前での観光はどうでしょうか?
昭和レトロが話題になってから、青梅駅前の街なかに古い映画看板をたくさん掲げたのですが、実は令和元年の台風19号でほとんどの看板が落ちてしまったんです。看板画家さんが亡くなってしまい、落ちた看板を修復したり再度掲げたりした場合の安全の担保もできなかったので、劣化や色落ちの関係から一部処分した看板もあります。現在は主要な大きな看板を3、4枚、青梅駅の中に掲示していますので、そちらでお楽しみください。

民宿感覚でお気軽に! 霊山 御岳山の「宿坊」はおもてなしが自慢
テレビでも話題に。 御岳山頂に広がる「天空の街」
── ここからは、注目のパンフレットを挙げてお話を伺います。
「東京の天空宿 御岳山宿坊ガイド」は、当サイトでも頻繁にアクセス数の上位にランクインしています。
特に5月末にテレビ放送で取り上げられた直後は普段の30倍ものアクセスを記録し、今回の取材のきっかけにもなったのですが、かなり反響があったのでは?
放映後、お問い合わせはかなり増えました。特に御岳山を訪れるお客様が圧倒的に増えたそうなんです。番組の最後に出演者が御岳山頂にある武蔵御嶽神社で「おいぬ様」のお札を購入されたのですが、このお札が即日完売し、現在入荷待ちになっています。
旅番組はもともと影響力がある媒体ですが、今回のように2時間の枠内でしっかり取り上げ、バラエティーの中でもお笑いに特化せずきちんと取り上げてもらえるのは非常に大きいです。
東京の天空宿 御岳山宿坊ガイド
多摩エリア青梅市
── 今回は特に霊山としての神秘的イメージや、神職に就かれている方ばかりが住まう街という非日常感にも注目が集まったように思います。
御岳山は近隣の高尾山の比較対象になりがちですが、高尾山は年間450万人が訪れるまさに観光地!という山なんです。かたや御岳山はマックスでも年間45万人ぐらい。集客面で勝っているとは言えませんが、御岳山は頂上に神社が鎮座し、そこに人々の営みや生活があるところが大きな魅力なのではと思います。だから、安易に比較しがちな両者ですが、観光に携わる側としてはそうでもないかなという気がします。

御岳山の宿坊は一味違う? おもてなしのための宿坊とは
── 御岳山頂近くで宿坊を経営されている方々はみなさん神職の方だそうですが、パンフレットの写真からは神社というよりも民宿に近い印象を受けました。
宿坊といっても、精進料理を出すとか、夜9時には消灯するということはなくて、本当に普通の旅館なんです。宿の主人、御師(おし)が参拝してくださった方々をもてなすための宿ですので、お肉やお魚も食べられます。仏教の宿坊だと坐禅や写経とセットのイメージがありますが、そういうことはないです。
あくまでもおもてなし。お休みください、お酒をお飲みください、お食事してください、っていうお宿なんです。

── 全国的に見ても神道の宿坊はこのようなスタイルなのですか?
山頂に神社があってその参道沿いに宿坊があるのはきっと御岳山だけだと思います。他のところは寺社の中にあったり、もっと麓の方にあったり。今は神社で宿坊があるところもあまり聞かないですね。
── 御岳山の宿坊が意外と普通の宿だったことに驚きました。他に特徴はありますか?
一番の特徴は、料理に地のものを使っているところです。宿坊の方はみなさん御岳山の上に畑をお持ちで、宿坊で使う野菜のほとんどは山の上で採れたものです。
多くの宿坊で提供している料理に刺身こんにゃくがありますが、こんにゃくも芋から手作りで、宿坊によって青のりやゆずが混ざっていたりと味が違うんですよ。
それとやっぱり、武蔵御嶽神社に一度お供えしたお米・お酒・野菜がそれぞれのお宿に回ってくることです。要は神様と同じものをいただけるということですね。

合宿やワーケーションにも。 もっと気軽に宿坊に泊まろう
── パンフレットには合宿やワーケーションでの利用も可能とあり、イメージにとらわれない様々な目的で利用できる御岳山の宿坊ですが、まだ体験したことがない方に向けて、PRやアドバイスをいただけますか?
先程お話ししたように、宿坊というと規律が厳しいイメージで語られますが、いやいやそうじゃないですよ、もっといろいろな価値があるんですよということは常々発信するようにしていますし、ぜひ知っていただきたいです。
普通の旅行感覚で、お気軽に宿坊を訪れていただけたらうれしいです。

記事の後編もチェック!
御岳山の宿坊の魅力について熱く語っていただき、前編はここまで!
後編では、人気のハイキングコースや青梅市のお土産についてお話を伺っていきます。※後編は9/4(木)公開