東京の宿泊施設

東京のラグジュアリーホテルは世界の主要都市のホテルに引けを取りません。最高のおもてなしと利便性も加わって真に贅沢な体験ができます。ルームサービス、ジムやフィットネススタジオ、スパ、プール、サウナからバーやレストラン、ポーター、駐車係やコンシェルジェまでホテルのサービスはすべて揃っています。これが他のカテゴリーの宿泊施設との違いといえるでしょう。エントランスから一歩出ればタクシーが目の前に止まります。
これらの最高級ホテルの多くは都心の西部または南西部（新宿、六本木、品川）と皇居周辺（東京駅、丸の内、銀座）に集中しています。「帝国ホテル 東京」、「パレスホテル東京」、「パークハイアット東京」、「グランドハイアット東京」、「The Okura Tokyo」、「ホテルニューオータニ」などが有名です。また東京には「マンダリンオリエンタル」、「リッツカールトン」や「ペニンシュラ」といったグローバルブランドのホテルもあります。
宿泊客以外でもカフェやバー、レストランを利用できるので、美味しいカクテルや記念日の食事、アフタヌーンティーなどを楽しみたいなら、ぜひラグジュアリーホテルに足を運んでみましょう。

東京には和風の宿泊施設もあります。旅館は伝統的な宿。木綿の浴衣で過ごす畳の部屋、和服姿のスタッフなど随所に和を感じることができます。温泉に入ることができる旅館もあるので、寝る前にお湯につかって疲れを癒しましょう。
大手町の「星のや東京」では温泉付き高級旅館とラジュグアリーホテルが融合した素晴らしいサービスを提供しています。ほとんどの都心の旅館は宿泊客が少なめのこぢんまりとした、居心地の良い場所と言って良いでしょう。「行燈旅館」、「台東旅館」や「旅館　澤の屋」などは都内で人気の旅館です。
民宿は家族経営の場合が多く、B&Bに近い宿泊施設です。食事は各自の部屋ではなく食堂で食べることが多く、美味しい家庭料理を味わえます。宿のオーナーとの心温まる交流も魅力です。旅館と同様に食事時間が決まっていたり、門限が設定されている場合があります。
旅館でも民宿でも、真心のこもったおもてなしという特別な体験が待っています。

東京をはじめ全国に「ビジネスホテル」があります。元々は出張者向けですが、余分なサービスが不要な旅行者にとっても便利な存在です。
ビジネスホテルは価格も手頃で清潔かつ機能的。一部屋に一人もしくは二人での宿泊が基本です。一人旅の旅行者や、友人や家族と別々の部屋に泊まっても構わない人にはうってつけです。サービスは簡素ながら十分です。ただしルームサービスなどはありません。その代わりWi-Fi、パソコンなど端末用のコンセント、シャワー、清潔なベッドは揃っています。仕事をするのにも、観光スポット巡りで疲れた体を休めるにも適した静かな空間が待っています。
駅に近い宿を探しているならビジネスホテルが最適です。どの観光スポットや駅を選んでもほぼ間違いなくビジネスホテルが見つかります。「ルートイン」「アパホテル」や「東横イン」が主なチェーンです。
注意点がひとつ。一部のビジネスホテルでは喫煙可能な部屋があるので、タバコの煙やにおいが気になる人は禁煙ルームを選びましょう。

新宿や渋谷などの繁華街から閑静なエリアまで、ホステルは都内各地にあります。客層は若者、外国人バックパッカー、節約旅行中の人など海外のホステルと同じです。そして東京をはじめ日本各地のホステルは驚くほど清潔で安全、そしてフレンドリーな雰囲気です。長期滞在者向けの部屋やベッドのレンタルサービスのある施設もあります。
基本的には相部屋でトイレ、キッチンやリビングは共同です。一番低価格で泊まれるのはベッドが並んだ大部屋（男女別）ですが、個室が選べるホステルもあります。門限を設定している場合があるのでご注意を。
最近はおしゃれな内装で高級感のあるホステルが東京でトレンドになっています。ロビーにバーやカフェを併設しているところも。蔵前はそのようなおしゃれなホステルがある場所の良い例で、浅草に近い下町です。職人が働く小さな工場があり、素敵なカフェもたくさんあります。

都内各地で部屋が借りられる民泊も人気のある宿泊手段です。民泊は家族連れや長期滞在者に向いており、東京での生活を実感できます。
ひとつ注意点があります。駅から離れた場所にある施設もあるので、駅の近くに泊まりたいなら部屋の住所を念入りに確認しましょう。
予約を入れる際、自治体のウェブサイトのリストを確認し、合法の民泊かどうか必ずチェックし、利用する際には近所の迷惑にならないよう気を付けましょう。詳しくは「法律」ページの「民泊」セクションをご覧ください。

「カプセルホテルに泊まる」でご紹介したように、小さな空間を最大限に利用したカプセルホテルは、様々なテクノロジーが搭載され、近未来的な雰囲気を感じさせてくれます。
トイレや浴室が共同のベーシックで手頃な価格の宿泊施設という点では、ホステルの一種とも言えます。荷物が心配ならホテルに備え付けのロッカーを利用しましょう。カプセルは一人用で入り口はドアかカーテンで仕切られています。
旅費を節約したい旅行者や、夜遊びの後あるいはお出かけ前に数時間眠りたい人向けの施設ですので、カプセルホテルの多くは主要駅の近くにあります。
他にも、自然が楽しめる施設もあります。東京都内では、西に位置する多摩地区や伊豆諸島、小笠原諸島では、素晴らしく豊かな大自然を満喫できます。キャンプ場やロッジ、一軒家などもあります。また、お寺や神社で過ごし、より自然を感じる宿坊という貴重な経験も可能です。