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「東京大マラソン祭り2015フォトコンテンスト」撮影のポイント 見慣れた景色をいかに面白くく切り取るか

取材協力:公益社団法人日本広告写真家協会(APA)・専務理事 善本喜一郎氏

「走るランナーをうまく撮るにはどうしたらいいのか」「たくさんの観客の中でも撮影できるだろうか」など、マラソンのフォトコンテストとなるとチャレンジするのをむずかしく思われるかもしれません。一眼レフのような素晴らしい機材がなくても、コンパクトカメラやスマートフォンを使って面白い構図の作品を撮ることはできます。APAの善本喜一郎氏に撮影のポイントを伺いました。ぜひ参考にしてみてください。

何を撮るか

「プロっぽい写真」を目指す必要はない

まず、大切なことですが、スポーツ専門のプロの写真家が撮るような作品を撮ろうとする必要はありません。また、ありがちな写真ではなく、応募される方それぞれの個性が表れた作品の方が魅力的に写ります。

モチーフ全体を引いて見てみる

はじめに、モチーフとなる「東京マラソン」や「東京大マラソン祭り」全体を、一歩引いて見てみてください。「前へ前へ」と出るのではなく引いて見ることで、ランナーだけでなく周りの建物や観客など、被写体にできる対象がいろいろと見えてきます。


「がんばろう!日本」 撮影者:工藤 康雄

見慣れた日常の風景の変化に注目する

撮影当日、いきなり見知らぬ場所で撮ろうとするよりも、普段見ている景色を見直すことから始めましょう。高層ビル群や繁華街がマラソンコースになってどう変わるのか、その面白さに注目してみてください。

ロケハンも効果的

大会当日前にマラソンコースやイベント開催会場を見て、どんな風景を狙うのか考えるロケハンをすることも大切です。できるだけ、撮影当日と同じ時間帯、太陽の角度の下で行うこと。試しにランナーや観客がいない風景を撮ってみると、予想と違うものやアングルがみえてくるかもしれません。


「ヤット銀座だ!」 撮影者:増田 和也

どう撮るか

ユニークな目線をいかす

前々回の入賞作品で、影に視点を置いた作品がありました。ユニークな目線で撮った写真は、その作品を見る人にも新鮮な印象を与えます。例えば、応援している人の後ろ姿もおもしろいかもしれませんし、背景とランナーの組み合わせ方次第で意外性のある構図にすることもできます。


「影も走る」 撮影者:浦上 景一


「ゴールへ向かって」 撮影者:石川 浩之

気になるモチーフを見つけたら、どんどん撮る

気になるものがあったら、どんどんシャッターを切りましょう。デジタルカメラなら、「撮ってはモニターで確認」を繰り返していくと、だんだん感覚が研ぎ澄まされて、自分の撮りたいものを切り取ることができるようになります。また、対象を正面から撮るだけで満足せず、周囲を動いて「さらにもう1枚」と撮っていくことが上達のコツです。


「王者の走り」 撮影者:朱雀 鉄城

動く被写体を撮るシャッタースピード

シャッタースピードを速く設定しないことで、逆に動きを出すことができます。もちろん、走っているランナーの姿をクリアに撮影したい場合には、速いシャッタースピードが必要です。
「何をどう見て切り取るか」という視点を大切にして、撮り方を工夫してください。


「疾風」 撮影者:小林 勇二

空模様の変化にも目を向けましょう

東京マラソン開催当日、晴天であれば、構図に青い空が入っているといいですね。太陽の光の角度にも気を配りましょう。

データは残しておいて、後でもう一度見る

データはすぐに消さないでおきましょう。時間をおいてから見ると、撮影したときは見えなかった面白さに気づくことがあります。

用意は万全に

冬の屋外での撮影で気をつけること

【バッテリーについて】
冬の撮影はカメラのバッテリーが消耗しやすくなります。リチウムイオンバッテリーは使用頻度にもよりますが約2年程度で約3分の1の性能に劣化します。以下の項目に当てはまる場合には、この機会に新しいバッテリーに交換しましょう。
・最近になって、極端に撮影できる枚数が減った。
・常温で撮影しているにも関わらず、消耗が早い。
・充電しても、すぐに充電完了ランプが点灯する。

純正以外のバッテリーはトラブルや故障の原因となることが多いので、カメラメーカー純正のバッテリーをおすすめします!
防寒対策も万全にして、足元も温かくしておくように心がけてください。
万一、雨天の場合はタオルの用意を忘れずに、機材は最小限にして身軽にして出かけましょう。

データ部門では、スマホで撮った写真も気軽に応募できます。
これぞ!という一枚を撮って、応募してください。みなさんの作品を楽しみにしています。
ぜひ、撮影することも楽しんでくださいね。