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第46回 日本最大級のアートフェア、「アートフェア東京」

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「アートフェア東京」は、日本最大級のアートフェアであり、アジア屈指のイベントです。毎年3月に東京国際フォーラムで開催され、約5万人以上の来場者で賑わいます。世界各国のギャラリーから数多くのブースが出展され、多様な芸術作品を楽しめることで知られています。
2017年の「アートフェア東京」は、一般社団法人アート東京の主催により3月17日から19日まで開催されます。(1DAYパスポート(当日)2,800円)

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【アートフェア東京2016 会場内】※イメージ 撮影:岩下宗利

「アートフェア東京」の歴史

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【現代アート】※イメージ 撮影:岩下宗利

「アートフェア東京」は、日本最大級であるだけではなく、この種のフェアとしてはアジアで最も歴史あるアートフェアでもあります。「アートフェア東京」の前身は、1992年にスタートした「Nippon International Contemporary Art Fair(NICAF)」です。2003年にこのイベントが幕を閉じた後、有志が集い、日本のアートマーケット全貌を見渡せるようなフェアを企画。そしてアンティーク、現代美術、工芸等がミックスされたユニークなアートの見本市へと大きく変貌を遂げました。
2005年より新しく始まった「アートフェア東京」は、春の一大アートイベントへと成長したのです。

「アートフェア東京」エグゼクティブ・プロデューサーの來住尚彦は次のように語ります。「日本のアートマーケットを発展させていくためのプラットフォームとして、出展ギャラリーにとって理想的な市場を用意しています。また、コマーシャルギャラリー(ギャラリーと作家が契約を交わして作品を展示、販売するギャラリーのこと)、美術関係機関だけでなく、メディアや一般企業と積極的にアイデアを出し合って、人びとの日々の暮らしとアートを結ぶ機会を創出しようとしています。それによって、これまでにないアートを軸にした豊かなつながりを作っていきたいと考えています」。

「アートフェア東京」の特徴

参加ブースや参加団体数は変動するとはいえ、幅広いジャンルの日本のギャラリーや芸術団体が参加すること、また海外、特にアジアのギャラリーの参加が目立つのは、毎年変わらぬ特徴といえるでしょう。

來住はさらに付け加えます。「『アートフェア東京』では、一つの会場の中で幅広い時代とジャンルの作品に出会うことができます」。現代アート作品がずらりと並ぶすぐ横で、アンティークや工芸品に出会えるのは、「アートフェア東京」ならではの体験でしょう。

このような「アートフェア東京」のユニークさは、幅広い来場者を惹きつけることにも繋がっています。「『アートフェア東京』は、コレクターだけでなく学生から主婦、年配の方まで幅広い層の方より注目を集めています。一度に100軒以上のギャラリーのブースを見ることができるので、普段からギャラリーに足を運ぶ人でなくても気軽に来ていただけます。また、初日のオープニングには行政関係者や各国大使館、企業からのVIPも来場します」。

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【工芸品】出展者名:古美術 奈々八         【鍋島17世紀 径14.7cm】

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【会場内】※イメージ 撮影:岩下宗利

「アートフェア東京」の雰囲気は、欧米などで開催されるアートフェアとは大きく異なります。來住は、この「東京らしさ」について次のように強調します。「また最近は、アジアでも多くのアートフェアが開催されていますが、開催地が違ってもコンテンツが画一化されてしまってはもったいない。私たちは、フェア開催地である『東京』という街自体の面白さを発信していきたいと考えています」。そのため、美術館や東京で開催される他のイベント、また周辺地域とも提携しています。「来場者の皆様には、フェアだけで終わらない多彩な東京の姿を見て、聞いて、感じていただければと思います」。

ブースに加えて、メインギャラリーエリアでは、内容は毎年異なりますが、個別アーティストの特集やアートの動向についての特別展示やイベントも開催されます。

アートフェアの目的はもちろんアート作品を販売することですが、「アートフェア東京」では、アートに関する教育や、情報を広げていくことも重視しています。そのためギャラリーブースの一般公開に合わせ、トークやシンポジウムなどの魅力的なプログラムが同時に実施されます。

「アートフェア東京2017」

【アートフェア東京2017 メインビジュアル】

2017年の「アートフェア東京」は、日本のアートを総合的に紹介するまたとない機会となることでしょう。アジアやヨーロッパのギャラリーも特集されています。今回1150の出展ギャラリー中、22のギャラリーが初参加する予定です。

メインブースとは別に設けられるセクションでは「PROJECTS」と呼ばれる新しい試みを行います。そこでは12の新進ギャラリーが所属アーティストの作品を展示します。

「アートフェア東京2017」のテーマは「Art is Alive−アートに近づく、アートが近づく−」。このテーマに基づく60ものアート作品が、会場ロビーに展示されます(入場無料)。これらの展示作品には比較的手に入りやすい価格が設定されており、アートを所有することは日常生活の一部であるという考えを広く来場者に伝えます。また「東京ガールズコレクション」と提携し、強いビジュアルイメージを持つアート作品の写真を取り、SNSでシェアしてもらうという、若い世代の人々にアートに興味を持ってもらうためのイベントも企画されています。

「アートフェア東京」は、この活気ある街・東京で、春の訪れをアートとともに感じることのできる、理想的なイベントといえるでしょう。

更新日:2017年2月27日

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