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第38回 無料でアートを楽しめる東京のスポット

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ロンドンなど世界各国の大都市を訪れ、無料(ドネーション制)のミュージアムに驚いた経験がある方もいるのではないでしょうか。ここ東京では、公共の美術館・博物館でもほとんどが有料です。東京で入場料や観覧料を払わずにアートを楽しむことは難しいのでしょうか。実は東京にも、アートイベントを無料で楽しめる施設やスポットがいくつもあるのです。

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【spiral 内観】

都内の無料で楽しめるアートスポット案内

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【インターメディアテク内ギメ・ルーム開設記念展『驚異の小部屋』展示風景】 空間・展示デザイン©UMUT works 2013-

■インターメディアテク
「インターメディアテク」は、昭和モダニズム建築の代表作・丸の内の旧東京中央郵便局舎の一部を保存しながらリノベーションした商業施設、KITTE(キッテ)内にあるミュージアムです。日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館の協働によるこの施設は、民族学から自然科学まで、幅広い分野の展覧会を開催しています。
「科学をアート作品のように」、「文化資産を科学展示のように」と、その名の通り、学問分野と表現メディアの懸け橋となるような展示を特長としています。東京大学コレクションの常設展示が主な展示ですが、定期的に企画展やイベントも行っています。


■NTTインターコミュニケーション・センター
メディアアートに興味があるなら、真っ先に訪れたいのが新宿エリア・東京オペラシティタワー内の「NTTインターコミュニケーション・センター」です。長期にわたり開催される展覧会のほか、ワークショップやトークイベントなども行われています。入場料は通常無料ですが、イベントにより有料のものもあるため、お出かけの前に各イベント情報をチェックしてください。


■スパイラル
青山にある「スパイラル」は、展示スペース、生活雑貨ショップ、バー・レストランを備えた複合文化施設です。パフォーマンスやアーティスト・トークなどのイベントは有料ですが、らせん状にスロープが伸びる、スパイラルの象徴的な吹き抜け空間を使った展示は、通常観覧無料です。

■コマーシャルギャラリー
コマーシャルギャラリーとは、ギャラリーと作家が契約を交わして作品を展示、販売するギャラリーのことです。これも無料でアートを楽しむのにぴったりの場所です。東京アートシーンの最先端をチェックできると同時に、アート界の人々と交流することもできるかもしれません。
谷中の「SCAI THE BATHHOUSE」、銀座の「ギャラリー小柳」、「東京画廊+BTAP」、市ヶ谷の「ミヅマアートギャラリー」、原宿の「Blum & Poe」などが人気ギャラリーです。また千駄ヶ谷の「タカ・イシイギャラリー」、「小山登美夫ギャラリー」は同じビル内にある人気ギャラリーです。


■有名ブランドのギャラリー
東京でもっともワクワクするような展覧会が、一般的なアートスペースではなく、有名ファッションブランドが手がけるギャラリーで行われていることもあります。
フランスの超高級ブランド・エルメスの「銀座メゾンエルメス」は、最上階にギャラリースペースを有し、またコスメブランドの東京銀座資生堂ビルには、地下1階に「資生堂ギャラリー」があります。いずれも日本で、また国際的に活躍する旬の才能を紹介しており、銀座に出かける際にはぜひ訪れたいスペースです。
「エスパス ルイ・ヴィトン東京」は、建築家・青木淳のデザインによるルイ・ヴィトン表参道ビル7階の美しいギャラリースペースです。2面がガラス張りとなっているこの空間からの眺めは必見で、それだけでも訪れる価値があるでしょう。


■HAGISO
寺院に囲まれた谷中の街の一角にあるこのアートスペースは、1955年に建てられた木造アパートを「最小文化複合施設」として生まれ変わらせたものです。近くには「HAGISO」と同じく素朴な雰囲気の宿泊所も提供されており、昔ながらの東京の生活やアートに触れられる絶好の場所となっています。

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【SCAI THE BATHHOUSE 外観】撮影:上野則宏 協力:SCAI THE BATHHOUSE

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【ルイーズ・ブルジョア作「ママン」】

■パブリックアート
アートを楽しむために、わざわざ建物に入る必要すらないのかもしれません。東京の街では路上でも、さまざまな素晴らしい作品を鑑賞することができます。
青山の国連大学の隣にある彫刻、岡本太郎作「子どもの樹」は道行く人々の目を捉える力強い作品です。岡本太郎の作品には他に、息を飲むような壁画大作「明日の神話」があります。この作品は長い間所在不明とされていましたが、近年になって発見され、現在JR渋谷駅構内に恒久展示されています。
ルイーズ・ブルジョア作「ママン」は、六本木ヒルズにある巨大なクモの彫刻。今や東京のランドマークとなっています。


■フォトギャラリー
大手カメラメーカー・キャノン、ニコンは、それぞれプロ・アマチュア問わずさまざまな写真家の作品を楽しめるギャラリースペースを提供しています。キャノンのギャラリーは銀座と品川に(「キャノンギャラリー銀座」、「キャノンギャラリーS」)、ニコンのギャラリーは新宿に2箇所(「新宿ニコンサロン」、「ニコンサロンbis新宿」)、銀座に1箇所(「銀座ニコンサロン」)の計3箇所あります。


■国際博物館の日
有名な美術館や博物館に無料で入れる機会もあります。「国際博物館の日」は、毎年5月18日頃に開催される、一日だけ美術館・博物館の入場料が無料となる特別イベントです。東京の参加施設は年によって異なりますが、2016年は森美術館、東京国立博物館、国立自然科学博物館、国立西洋美術館などが参加しました。

割引サービス

美術館・博物館やアートイベントを入場料を支払って楽しむにしても、さまざまな割引システムを利用しない手はありません。ほとんどの美術館・博物館には学生、障がい者、シニア割引がありますし(写真付きIDが必要)、また他にも下記のようなお得な割引サービスがあります。

■東京・ミュージアム ぐるっとパス
美術館・博物館巡りには、ハンドサイズのチケットブック「東京・ミュージアム ぐるっとパス」がおすすめです。2,000円のチケットブックは最初の利用日から2ヶ月間有効です。「ぐるっとパス2016」では、都内79の美術館・博物館などで割引が受けられます。


■ミューぽん
日英バイリンガルのiOS/Androidアプリ「ミューぽん」は、東京・関東近郊の30館の協力施設で開催されている展覧会、アートイベントの情報を随時更新しており、100円から500円の割引を受けられます。年内有効の600円のアプリをダウンロードし、有効なクーポンを探してみましょう。チケットを購入するときにアプリのページを見せるだけで、割引サービスを受けることができます。

更新日:2016年7月19日

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