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第33回 東京富士美術館(平谷美華子学芸員)

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     ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《煙草を吸う男》1646年、油彩、カンヴァス

東京富士美術館「煙草を吸う男」

世界に約40点しか現存しないラ・トゥールの真作が東京に

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ミケーレ・ゴルディジャーニ《シルクのソファー》1879年、油彩、カンヴァス

当館は1983年、東京・八王子にオープンした総合美術館です。世界各国・各時代の様々なジャンルの作品約3万点を収蔵しているなかでも、とりわけ大きな特徴となっているのが、ルネサンス期から現代までの西洋絵画史が一望できる油彩画コレクション。当館創立者の池田大作と親交のあった、ルーヴル美術館の絵画部長を務めたルネ・ユイグ氏の尽力により、世界的にみても貴重な作品を多数収蔵しています。17世紀フランスの偉大な画家として、近年再評価されているジョルジュ・ド・ラ・トゥールの《煙草を吸う男》もそのひとつ。世界に約40点しか現存しない、ラ・トゥールの真作のうちの1点です。

17世紀のラ・トゥールやヴァン・ダイク、18世紀のヴァトーやシャルダン、そしてモネやルノワールら印象派の巨匠など、誰もが知る画家の名作目当てに足を運んでくださるお客様が多い一方で、当館には決して有名とは言えないながらも人気を集めている作品がいくつかあります。ミケーレ・ゴルディジャーニの《シルクのソファー》などはその代表格で、描かれた状況すら研究されていませんが、見ると明るい気持ちになる作品としてグッズも人気。現在開催中の館蔵品展「顔・かお・カオ ~人物表現の魅力~」にて《煙草を吸う男》(2016年2月14日まで)、《シルクのソファー》(2016年3月21日まで)ともに公開していますので、ぜひ会いに来てください。

写真家ロバート・キャパの公式代表作コレクション

西洋絵画コレクションと並ぶ、当館のもうひとつの大きな特徴が写真コレクション。黎明期から現代までの写真史を概観できる幅広いコレクションとなっており、20世紀を代表する報道写真家、ロバート・キャパの作品や資料も多く収蔵しています。実弟であるコーネル・キャパが、10万点近くに及ぶ兄の作品のなかから代表作約1000点を選んで作った、世界に3セットしかない公式永久保存版コレクションもそのひとつ。来日経験のあるロバート・キャパにとって東京が思い入れの深い地であったこと、そしてコーネル・キャパと当館創立者の間に親交があったことから実現した、貴重な収蔵品です。

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ロバート・キャパ作品展示風景

今回ご紹介した西洋絵画コレクションと写真コレクションのほかにも、日本美術や中国陶磁など、当館の収蔵品は多岐に渡ります。それらを随時公開している「常設展示」と「館蔵品展」では、作品キャプションに表示されたQRコードをスマートフォンで読み取ると解説テキストや映像コンテンツが再生されるサービスなど、先駆的な試みも実施中。館内には展示作品の関連映画を上映するシアターやアートライブラリーもあり、また「特別展」や「海外文化交流特別展」といった大規模な展覧会も開催していますので、何度足を運んでいただいてもお楽しみいただけることと思います。

Information

東京富士美術館
所在地 〒192-0016 東京都八王子市谷野町492-1
TEL 042-691-4511
開館時間 10:00~17:00 ※入館は16:30まで
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始

おすすめミュージアムグッズ

■ボールペン
有名な絵画を多数収蔵しているだけに、それらをモチーフにした王道グッズがやはり人気。ボールペンはモネの《睡蓮》、ブリューゲル(子)の《農民の結婚式》など全10種類。
▼各¥300(税込)

■クリアファイル
ルノワールの《赤い服の女》、ターナーの《ヘレヴーツリュイスから出航するユトレヒトシティ64号》など、同じく代表的な館蔵品をモチーフにした全14種類。
▼各¥250(税込)

更新日:2016年1月25日

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