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第29回 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 (広報担当)

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《ひまわり》1888年 フィンセント・ファン・ゴッホ 油彩・キャンヴァス

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館「ひまわり」

ゴッホの《ひまわり》がいつでも見られる美術館

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《アリスカンの並木路、アルル》1888年 ポール・ゴーギャン 油彩・キャンヴァス

当館では、ゴッホがその生涯で描いた12点の《ひまわり》のうち、最良期と言われるアルル時代の1点を常設展示しています。損保ジャパン日本興亜の前身会社のひとつである安田火災が、西新宿に本社ビルを新築するにあたり、42階に「東郷青児美術館」を開設したのが1976年のこと。その安田火災が1987年、この《ひまわり》を購入した裏には様々なご縁がありました。1987年というのは、安田火災のさらなる前身である東京火災の100周年にあたります。記念事業の一環として、1世紀にわたるお客様への感謝の気持ちをこめて、多くの方々にご鑑賞いただけるよう世界的名画の購入を計画していました。

そのタイミングで《ひまわり》に出会ったことが、会社にも美術館にも大きな影響を与えることとなります。また、本作の持つ情熱的なイメージが会社自体のイメージとして浸透し、後に「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命」が生まれるなど、本作は会社の象徴的存在ともなっていきました。そして美術館では、来場者数が約10倍に増え、2年後は本作と同時期に同地で描かれたゴーギャンの《アリスカンの並木路、アルル》を購入。今では、ゴッホの《ひまわり》がいつでも見られる美術館として多くのお客様に親しまれています。

保険会社のイメージを作り上げた日本一モダンな洋画家

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《望郷》1959年 東郷青児 油彩・キャンヴァス

館名に今も冠されている通り、当館のコレクションの中心は、独特の甘美な女性像で知られる洋画家・東郷青児の作品です。損保ジャパン日本興亜と東郷の関係は、東郷がフランス留学から帰国した後の1933年に遡ります。当時の東郷は日本で最もモダンと謳われる作家の一人で、その作風が当時の前身会社である東京火災が打ち出していきたかった都会的なイメージと合っていたことから、パンフレットやカレンダーのデザインを手掛けるようになりました。この戦前からの関係により、1976年に安田火災が本社ビルを建てることになった際、「社会貢献の一環として美術鑑賞の場を一般のお客様に提供したい」という同社の願いに共鳴した東郷に美術館の開設を相談。そうして開館された当館で、東郷は亡くなるまでの2年間、理事も務めていました。

1978年に逝去すると、東郷自身の作品とその収集品、合わせて約400点が遺族から当館に寄贈されました。そのなかには、次回展「青児とパリの美術」(11月21日~12月23日)で展覧予定の代表作、《望郷》も含まれます。その後、収集を拡大した当館のコレクションは現在、セザンヌやルノワールを含む約630点。それらを年1回の収蔵品展で紹介しているほか、特別展や企画展を随時開催しています。東京スカイツリーと東京タワーを同時に見ることができる展望回廊もある当館で、美術と東京の眺望とを、ぜひ併せてお楽しみいただければと思います。

Information

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
所在地 〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1
TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間 10:00~18:00 ※入館は30分前まで
休館日 月曜日(祝日・休日の場合は開館)、展示替え期間、年末年始

おすすめミュージアムグッズ

■ひまわり缶クッキー
ゴッホの《ひまわり》をモチーフにした缶に、東京會舘のクッキー詰め合わせが入った、館オリジナルの人気商品。食べ終わったあと、缶は小物入れとして使用できます。
▼¥980(税込)

■ピンズ
ポストカードに館蔵品モチーフをかたどったピンズが刺さったシリーズ。東郷青児の《超現実派の散歩》は、現在では館のロゴマークにもなっています。
▼¥980(税込)

更新日:2015年9月25日

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