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第11回 三菱一号館美術館

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歴史資料室内部

三菱一号館美術館「歴史資料室」

丸の内の歴史を映像で紹介

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三菱一号館1/40模型

三菱一号館は、1894年に英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計された、丸の内で最初の洋風オフィスビル。1968年に取り壊されたその建物を復元し、2010年に同じ場所に開館したのが、三菱一号館美術館です。建築様式からレンガの積み方や質感にいたるまで、できる限り忠実に復元した建物は、それ自体が明治時代の東京の様子を伝える貴重な資料。当館ではさらに、展示室とは別に入場無料の「歴史資料室」を設け、丸の内の歴史と復元の経緯を詳しく紹介しています。

江戸時代には大名屋敷が、明治時代初期には官庁や軍の施設が多く建ち並んでいた丸の内。その街が、国から三菱の岩崎家に払い下げられたのは、1890年のことでした。4年後の三菱一号館を皮切りに、野原のようだった丸の内には、レンガ建築のオフィスビルが次々と建てられていきます。「一丁倫敦」と称されたこの景観が変化を見せるのは、大正時代に入ってから。東京駅が完成し、コンクリート造のビルが建てられ始め、今度は「一丁紐育」と称されるようになりました。戦後になるとビルの高層化が進み、やがて丸の内は日本経済の中枢を担う街に。歴史資料室では、その変遷を映像でご覧いただけます。

明治の人々が夢見た丸の内の美術館

歴史資料室にはほかにも、旧三菱一号館の1/40サイズの模型、コンドルが描いたと言われる図面、明治のビジネスマンの服装を再現したものなど、様々な資料が展示されています。室内に置いてある机や椅子もまた、明治のオフィス家具を再現したもの。調査の過程で、当初海外からの輸入品と思われていた家具は、すべて日本製であったことが発覚しました。コンドルは、東京の芝地区で生産されていたことから「芝家具」と呼ばれるオーダーメイド洋家具の職人たちを、積極的にサポートしていたようです。再現にあたっては、芝家具の系譜を継ぐ職人の方に、当時のルールにのっとって制作していただきました。

旧三菱一号館はオフィスビルであり、美術館になったのは復元後のことですが、美術館建設の萌芽は初期の段階からありました。詳細は判明していないものの、
コンドルが描いたと思われる美術施設の図面も見つかっています。つまり当館は、オフィス街の丸の内に美術館を、という明治の人々の思いが、100年以上の時を経て実現したもの。当館のコレクションや企画展の内容は西洋美術が中心ですが、そんな経緯を知った上で鑑賞すれば、歴史資料室以外でも東京を感じていただけるのではないかと思います。
(石神森/プロモーション担当)

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ジョサイア・コンドル図面「三菱一号館立面(南面)」

Information

三菱一号館美術館
所在地   〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
TEL   03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間  10:00~18:00(金曜のみ20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日   月曜日(祝日・振替休日の場合は開館)、年末、元旦、展示替え期間
※歴史資料室(10:00~18:00、年中無休、臨時休業有)は5月末~9月中旬までは企画展開催のため、休室。

おすすめミュージアムグッズ

■丸の内赤レンガてぬぐい
館の特徴であるイギリス積みレンガをモチーフにしたオリジナルグッズ。ミュージアムショップ「Store1894」自体が、レンガ壁に囲まれています。
▼¥1,000(税込)
■ロートレック作品オリジナルラベルワイン
館のコレクションは、旧三菱一号館と同時代の19世紀末近代美術が中心。こちらは、その中でも中核をなすトゥールーズ=ロートレックの作品をラベルにしたワイン。
<赤/白>各▼¥1,800(税込)

更新日:2014年3月27日

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