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第2回 東京ステーションギャラリー

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■東京ステーションギャラリー「赤レンガ壁」

復原された東京駅北口ドームを囲む美術館

東京ステーションギャラリーは名前の通り、重要文化財である「東京駅丸の内駅舎」内にある美術館です。1987年に国鉄が民営化されたことで、駅を単なる通過点ではなく、香り高い文化の場をお客様に提供したいとの願いから、翌1988年にオープンの運びとなりました。東京駅は2006年、空襲で焼失した3階部分と南北のドームを復原するための工事に入りました。それに伴って当館も一時休館していましたが、駅の復原が完成した2012年、場所を丸の内中央口近くから北口前に移し、展示室も増やして、新たなスタートを切りました。

復原が完成して以降、東京駅には連日たくさんの観光客がいらっしゃいます。当館は、復原の目玉の一つである北口ドームを取り囲むように位置しているため、2階の回廊からは駅を行き来する人々の様子がよく見えます。駅にある美術館ならではの眺めですね。もちろん美術館としても、普段美術に触れる機会のない方にも楽しんでいただけるよう、随時様々な企画展を行っていますので、駅にいらしたついで、にふらりと立ち寄っていただければと思います。

特徴的な「赤レンガ壁」は偶然から生まれた

復原工事前も今も、当館の特徴といえば赤レンガ壁の展示室。東京駅舎自体、1914年の開業当時から赤レンガの駅として親しまれていますから、そのイメージを踏襲した美術館として好評をいただいています。でも実は、これは偶然の産物。「赤レンガ壁の美術館」は、開館準備の工事が始まって、たまたま漆喰の下から赤レンガが出てきたことがきっかけで生まれた発想なんです。レンガ壁が美術館の展示室に使われることはめずらしく、お客様からお叱りがあるのではと心配する声も。でも今では、それがアイデンティティと言えるほど定着し、ぜひこの空間で作品を展示したいと言ってくださるアーティストもいるのですから、決断は正解だったのでしょうね。

東京駅舎に使われているレンガには、建物の構造を支える「構造用レンガ」と、外壁を飾る「化粧レンガ」の2種類があります。皆さんが普段目にするほとんどは化粧レンガで、構造用レンガが露わになっていることは滅多にありません。当館の工事中に出てきた構造用レンガも、上から漆喰が塗られて、白壁になった状態でした。レンガの雰囲気をより強く打ち出すために、その漆喰をあえてはがして使っている当館は、駅舎の中でも構造用レンガが見られる数少ない場所なんです。また、ところどころにはめ込まれている黒いレンガは、ネジやクギを受けるために入れられた「木レンガ」が、空襲で焼けて炭化したもの。東京駅の歴史が刻まれているとも言えるレンガ壁を、ぜひ見にいらしてください。(清水広子学芸員)

Information

東京ステーションギャラリー
所在地 〒100-0005 東京都千代田区丸の地1-9-1
交通 JR東京駅 丸の内北口 改札前
TEL 03-3212-2485
開館時間 10:00~18:00(金曜日のみ20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(月曜が祝日・振替休日の場合はその翌日)、展示替え期間

おすすめミュージアムグッズ

■東京駅舎手ぬぐい
手ぬぐい専門店「にじゆら」とTRAINIARTとのコラボ商品。開館当初から人気だった“昼バージョン”に、2013年より“夜バージョン”が加わりました。
▼東京駅舎手ぬぐい 1,575円 ▼東京駅舎手ぬぐいライトアップ 1,500円

■赤レンガグッズ
ギャラリーのロゴをデザインした廣村正彰氏デザインによる、赤レンガがモチーフのオリジナルグッズ。メモは本物のレンガと同サイズになっています。
▼Brick Block Memo 1,890円 ▼Brick Book Cover 787円(2枚入) ▼Brick Envelopes, letters 840円(便箋6枚、封筒3枚入)

更新日:2013年11月24日

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